これまで語られることのなかった。「王様」コスト削減。調達・購買の世界に新たな風が吹こうとしている。それはすべてを破壊しつくすコスト削減手法ではあるのだが--。
そして、「革新者は理解されない、私のようにね」とつぶやきました。
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もちろん、上記は架空の国での出来事である。ところで、意外に知られていないことだが、小泉元首相が有名にした「構造改革」という言葉は、実はほとんどの首相の所信表明演説で使われてきた。日本は(もちろん皮肉だけど)構造改革ばかりだったということになる。構造改革を叫ぶのは良い。ただ、構造改革を実施する素地があまりに杜撰だったら、その言葉はなかなかサプライヤーに響かないだろう。もちろん、私は真剣に調達・購買改革に取り組んでいる企業をたくさん知っている。ただ、改革を叫ぶそばで、サプライヤーから冷ややかな目で見られていないことを祈る。
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2014.02.01
2014.02.01
未来調達研究所株式会社 取締役
大阪大学卒業後、電機メーカー、自動車メーカーで調達・購買業務に従事。未来調達研究所株式会社取締役。コスト削減のコンサルタント。『牛丼一杯の儲けは9円』(幻冬舎新書)など著書22作。