景気低迷の影響を受け、給料は下がり続けている――。そんなビジネスパーソンも少なくないだろう。では、今後10年間はどうなのか。リクルートで働き、中学校の校長を務めた藤原和博さんに「10年後の給料」を予測してもらった。 [土肥義則,Business Media 誠]
土肥:会社が半分になって、そのうちの半分が外資系になると、かなりの確率で「自分の上司は外国人」ということになりますね。
藤原:上司が欧米人になるのか、中国人になるのか、韓国人になるのか、インド人になるのか――それは分かりません。ただ情報処理力だけの人は中国やインドに仕事を奪われていくので、今後のサラリーマンは情報編集力が必要になってくるわけです。
ちなみに35~45歳の人は、覚悟してくださいね。
土肥:えっ、な、なんでしょうか? 私もその層に入るのですが……。
藤原:35~45歳の従業員を対象に、多くの会社では「この人はココまでだな」と決めてしまう。「あなたは係長まで。来月からは○○支店に行ってください」といった感じで、会社は動いてきますよ。
会社から仕切られる前に、この年代のサラリーマンは仕掛けていかなければいけません。「自分はこういうことがしたいのだ」ということを会社に提案する……いわゆる“取引”ですね。こういう関係が必要になってくるのではないでしょうか。「組織内自営業者」の意識をもっていないと、結局は会社に仕切られてサラリーマン人生が終わってしまうかもしれません。
だから35~45歳というのは、非常に大切な時期なんですよ。
土肥:だんだん、未来が怖くなってきました(苦笑)。ところで、成熟社会で必要となる情報編集力はどのようにすれば身につくのでしょうか? 教えていただけますか?
藤原:分かりました。
(つづく)
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仕事をしたら“10年後のサラリーマン”が見えてきた
2013.04.11
2013.03.25