「3月11日、東日本を襲った未曾有の地震と津波に被災された一人ひとりが、ふたたび未来へと歩みはじめるきっかけをつくりたい。」そんな想いのもと、毎年8月11日に東北の太平洋沿岸で一斉に花火を打ち上げるプロジェクト「LIGHT UP NIPPON」。 今回は彼らが何故この活動を行うのか、そしてそのためにどのようなコミュニケーション活動を展開しているのか、その取り組みを探る。
さらに今年は、首都圏の人たちに実際に被災地を訪れてもらい、東北の現状を目にしてもらうとともに現地の人々と交流してもらおうと、視察ツアーも企画している。
震災を風化させないために
これまで説明してきた取り組みを見ると、全てに共通するのが「共感」だ。「知ってもらう」ことが全ての始まりだが、単に知ってもらうだけでは意味がなく、理解され、そして共感されるからこそ初めて支援や応援といったアクションにつながることがLUNの活動を見ているとよくわかる。
そして高田氏は最後にこう語ってくれた。
「震災から約2年が過ぎ、正直東北以外の地域では震災が風化しつつあると感じることが多々あります。しかし東北はまだまだ復興の途中であり、決して過去の話ではないのです。
我々は首都圏で普段は生活をしながらも、最も東北の現状を知っている存在であると自負しています。したがって、東北の現状を東北以外の地域に伝えていく、その役割を今後も意識して取り組んでいきたいと思いますし、そのためにLUN自体も1年目より2年目、2年目より3年目というように、新たな取り組みを進めていきたいと思っています。」
今年の夏も東北の夜空に花火を打ち上げるために、LUNの活動はまだまだ続く。
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2013.03.13
2013.05.17
「地方創生のススメ」編集部 (東京過疎化プロジェクト)
合同会社RegionWire
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