「お客様の対応をすること」。 そう聞いて“めんどくさいこと”と考えているうちは、マーケティングにおいてとても大切な「想像力」を磨く機会を逸しています。 プライベートでイベントの主催をしている、自分の事例から、参考になる点が1つでもありましたら。
加えて、このメールを受けた参加希望者の対応からも、学べることがたくさんあります。
学べる例その1。
「領収書が必要な場合は、事前に上記実行委員会までご連絡いただければ幸いです。」
と、受付確認メールでお願いしていました(上記参照)。
領収書が必要な方の場合、宛名を個人名ではなく、会社名にしなければいけない場合も多いです。
こちらとしては当然、そのことも教えて戴きたいわけですが、受付確認メールを携帯で受信する方のことを考え、極力メールを短くするために、「宛名の方もあわせてご連絡ください」のような注意書きは書きませんでした。
そもそも領収書が必要な方はそんなにいないと思っていましたし、個人の方の場合は「宛名は個人名でいいですか?」と簡単に折り返しメール→返信をお願いする、というやり取りを踏めばいいと考えていましたので。
ここで、相手(=主催者である僕)のやる作業を慮れる「できる人」は、こちらから何も言わなくてもしっかり、「宛名は○○商事でお願いします」と、こちらへの連絡メールに書いてきているんです。
自分の欲しいもの(=正しく名義が書かれた領収書)を得るために、必要な情報を相手に渡す、ということがキッチリとできているんですよね。
…と書くと、簡単なことのように見えて、同じ状況ではできない方、結構いらっしゃるものなんですよ。できない人がフツーの方で、できている方が間違いなく「できる人」です。
学べる例その2。
「参加をキャンセルされる場合は、お手数ですが、キャンセル用サイトよりキャンセルの手続きをお願いいたします。」
とお願いしていました(上記参照)。
もちろん、受付確認メールを保存しておき、キャンセルのときには、このサイトから手続きをされることを主催者としては望んでいるのですが(こちらの手間もかかりませんし…)、
・メールをなくしてしまう
・キャンセル用パスワードを忘れてしまう
ような場合って、よくありますよね。
そんなときは、
・申し込んだサイトを見て
・お問い合わせ先がないか確認し
・お問い合わせ先からキャンセルの連絡をする
のが、礼儀正しい人のとる行動パターンかと思います(今回も実際、そんな方がチラホラいらっしゃいます)。
しかし今回、そんな礼儀正しい人を上回る…「あ、なんてこちらのことを慮ってくれるんだ」という事例がありました。
上記の行動(=お問い合わせ先からキャンセル連絡をする)に加え、主催者(=僕)のFacebookページが申込サイトに明記してあるのを発見したから、でしょうか、「大変申し訳ありませんがキャンセルをお願いします…。お問い合わせ先からも連絡いたしましたが、開催が近付いているため、早めにご連絡を受け取られた方が良いと思いまして、念のためこちらからもメッセージを送らせていただきます」というようなメッセージを、Facebookのメッセージ機能を用いて連絡してきた方がいらっしゃったんです。
次のページこれには沈黙…。
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マーケティング
2012.10.18
2012.06.25