製品・サービス選択時の評価や意思決定を無意識に行なわせる 「シグナル」(合図) は極めて重要な働きをしています。
たとえば、有名ブランドの
「ロゴマーク」
もシグナルの一つ。私たちは、どれを選んでいいかわからないとき、「ロゴマーク」で選択することが多いものです。
有名ブランドは、
「品質」や「安全性」
などが、まず大丈夫であるということが、過去の経験(本人、他人の経験や伝聞含む)からわかっています。(そのように学習済みです)
だから、有名ブランドのロゴマークは、
「購入してもまず失敗しない商品」
というシグナルとして機能しているわけです。
また、思わぬものが
「シグナル」
の役割を果たしていることもあります。
ある通信講座のダイレクトメールでは、資料請求をしてもらうためのレスポンスレター内の
「申し込み欄」(FAX用)
をカットしました。
今や多くの人がFAXは利用せずeメールで申し込んでくる。だから、FAX用の記入スペースは不要と考えたのです。
ところが、eメール経由を含め、資料請求数が大きく減ってしまいました。
なぜかというと、レスポンスレター内の
「申し込み欄」
は、このレスポンスレターは
「資料を請求するためのものである」
というシグナルの役割を果たしていたからなのです。
すなわち、実際にはeメールで資料請求するにしても、申し込み欄は、「資料請求」という行動を呼び起こす
「呼びかけ」(call to action)
としての働きをしていたのですね。
そこで、この通信講座では、すぐに申し込み欄を復活させたそうです。
さて、あなたのビジネスにおいては、ターゲット顧客が好ましいイメージや行動に結びつけてくれる「シグナル」はなんでしょうか?
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2015.07.10
2015.07.24
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー
これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。