赤青白のサインポールのない床屋なんて・・・

2012.09.11

営業・マーケティング

赤青白のサインポールのない床屋なんて・・・

松尾 順
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

製品・サービス選択時の評価や意思決定を無意識に行なわせる 「シグナル」(合図) は極めて重要な働きをしています。

たとえば、有名ブランドの

「ロゴマーク」

もシグナルの一つ。私たちは、どれを選んでいいかわからないとき、「ロゴマーク」で選択することが多いものです。

有名ブランドは、

「品質」や「安全性」

などが、まず大丈夫であるということが、過去の経験(本人、他人の経験や伝聞含む)からわかっています。(そのように学習済みです)

だから、有名ブランドのロゴマークは、

「購入してもまず失敗しない商品」

というシグナルとして機能しているわけです。

また、思わぬものが

「シグナル」

の役割を果たしていることもあります。

ある通信講座のダイレクトメールでは、資料請求をしてもらうためのレスポンスレター内の

「申し込み欄」(FAX用)

をカットしました。

今や多くの人がFAXは利用せずeメールで申し込んでくる。だから、FAX用の記入スペースは不要と考えたのです。

ところが、eメール経由を含め、資料請求数が大きく減ってしまいました。

なぜかというと、レスポンスレター内の

「申し込み欄」

は、このレスポンスレターは

「資料を請求するためのものである」

というシグナルの役割を果たしていたからなのです。

すなわち、実際にはeメールで資料請求するにしても、申し込み欄は、「資料請求」という行動を呼び起こす

「呼びかけ」(call to action)

としての働きをしていたのですね。

そこで、この通信講座では、すぐに申し込み欄を復活させたそうです。

さて、あなたのビジネスにおいては、ターゲット顧客が好ましいイメージや行動に結びつけてくれる「シグナル」はなんでしょうか?

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松尾 順

有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。

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