Common Senseとは「良識的な判断力」と訳される。しかし、その基準は時と共に移ろうようだ。新幹線の車内にて、その現場に直面した。
「平日の新幹線はビジネス空間」と決めつけては、そんなほんの少しの多様性も飲み込んでしまいはすまいか。
かつて、新幹線の中でオフィスと変わらぬぐらいの激務をこなすことなど考えられなかっただろう。テクノロジーの進化と社会環境の変化はCommon Senseを時と共に移り変わらせる。しかし、敢えて旧来の価値を認めて保つべきこともあるのではないか。
移動は商用の一部に組み込まれても、他の目的を持った乗客の存在を黙殺していい理由にはならない。
多様性を失った社会。それは何とも息苦しい世の中だ。自らの変化した環境に基づくCommon Senseだけを人に強いることは避けたいと思う。
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2007.11.24
2007.11.27
有限会社金森マーケティング事務所 取締役
コンサルタントと講師業の二足のわらじを履く立場を活かし、「現場で起きていること」を見抜き、それをわかりやすい「フレームワーク」で読み解いていきます。このサイトでは、顧客者視点のマーケティングを軸足に、世の中の様々な事象を切り取りるコラムを執筆していきます。