１００人やって来ても９９人が何も買わないコンビニってどうよ？

色恋沙汰は、感情一つでひっくり返る。日頃の小さなひび割れは、気持ち一つで塗り固められる。しかし、ダイレクトマーケティングビジネスは、そうはいかない。感情に左右されない繰り返しであるからこそ、ひび割れ＝日々の離脱のマネージメントが大事なのである。小さなひび割れの大きな意味がわかっている人だけが成功する。


前述の覚田義明社長から、ネットショッピングには、たくさんの離脱者を産むポイントが３つあると教えていただいた。

「これしかない」がない。

売れないサイトは、商品の魅力の伝え方が断然へたくそ。自社商品の中身を伝えることに一生懸命で、他の商品とどう違うかという魅力が伝わっていない。

「ここしかない」がない。

ネットですもの・・・最後は、価格の比較をする。当たり前である。であるなら、価格の比較をさせる前に、どんな「お得」があるのか、このサイトで買う意義を小さく埋め込んでいくかである。

「いましかない」がない。

アマゾンの開発者グレッグ・リンデンは、下記のようなことを言っている。
「この結論に驚くかもしれない——、 ユーザーが0.5秒の遅れに気付くかって？ しかし、Amazon.comでもわれわれは同様の経験をしている。100ミリ秒単位でページ表示を遅らせるA/Bテスト（条件を変えて2つのサービスを 同時に公開するテスト）で、非常に小さな遅延ですら、収入に大きく響いてくるということを発見した。速いというのは本当に大切なことだ。マリッサが言うように・・・ “ユーザーはスピードに敏感に反応する”のだ。 」

ネットショッピングは、時間との勝負である。より早く、より良いモノにアクセスし、１秒でも早く決済まで持ち込む。お客様達の「いましかない」への対応のために日々の改善の努力を惜しまないことである。

離れて行った恋人を追いかけるのは辛いものである。追いかければ追いかけるほど、自分のダメさ加減に気づくことになる。嫌われたとあきらめて、次に向かった方が前向きな気がするものだ。しかし、そういう人に限って同じ失敗を繰り返す。

去っていった＝もしくは嫌われたかもしれないであろう９９人の中の１人と、もう一度、恋愛をやり直そうという発想を持ち、焼けぼっくいに火を付けることができるのがネットで喰っていける人達の能力である。

この『１％理論』は、明日からでも実践できる。
ネットの世界では、１％を笑う者は、１％に泣かされる。

株式会社ペンシル　代表取締役　覚田義明さんのご紹介
株式会社ペンシルは、福岡に在る最大のウエブコンサルティング会社(前期売上げ12億6千万円)。福岡に在りながら、ライオンやカゴメ等の大手メーカーで実績をあげる注目の企業である。
代表取締役社長である覚田義明氏は、子供みたいな大人。大人みたいな子供の私とは、10年以上のお付き合い。互いにお友達の少ない方の経営者である。笑
http://www.pencil.co.jp/
http://www.facebook.com/KakudaYoshiaki