今日は、サイト制作時の発注について。御社では、サイト制作のRFP(提案依頼書)に、ページ表示速度を含めていますか? もし入れていないとしたら、入れるようにしませんか?
※本当は、「平均読み込み時間が極端なデータ」を除外するのではなく、「読み込み時間が極端な個別データ」を除外するべきなのですが、Googleアナリティクスではそこまで細かいフィルタリングができないのでやむを得ず。
こうした設定をしたうえで、「ページ読み込みのサンプル」が全体の何パーセントになっているかを確認します。全体の95%ぐらいのサンプル数なら、極端値の影響を除外したことによるデータの信頼性への影響は小さいと考えてもいいでしょう。
こういったデータを対象に、RFPで「ページ読み込み速度」を明記するのです。どうしても表示されるデータが体感時間と違う場合は、Googleアナリティクス公式ブログで紹介されていた、ブラウザ・地域・ページごとに読み込み時間データを表示するカスタムレポートを使って調べてみるのがいいでしょう(リンクをクリックするとそのままインポートできるカスタムレポートです)。
ただし、一点注意があります。Googleアナリティクスの「サイトの速度」のデータには、サーバーの反応時間・処理時間(Webサーバー、CMS、DBサーバーを含む)が含まれることです。制作会社にデザインしてHTMLや画像を作る仕事だけを頼んでいる場合、彼らはサーバーに関する部分は責任をもてませんからね。
ちなみに、サーバー側の速度に関しては、Googleウェブマスターツールの[診断]>[クロールの統計情報]に出る「ページのダウンロード時間 (ミリ秒)」が参考になります。これは、HTMLページ単体の転送に要した時間のデータですから、比較的サーバーの性能のチェックに役立ちます。
あと、ショッピングカートなど動的に生成する部分のチェックをどうするかなどの問題も残りますが、まずはこうした形で、サイト制作時に「ユーザーが体感するページ読み込みに要する時間」の目標値を定めて進めてみてはいかがでしょうか?
みなさんが発注時や受注時に決めた「ページ表示速度の規定」があれば、ぜひ記述例をコメントなどで教えてください。
※この記事は、Web担当者Forum(Web担)に掲載した編集部コラムを転載しています。
元記事:ページ表示速度をRFPに入れるようにしませんか?
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安田 英久
株式会社インプレスビジネスメディア Web担当者Forum編集長
企業のウェブサイト活用やウェブマーケティングに関するメディア「Web担当者Forum」(http://web-tan.forum.impressrd.jp/)を運営しています。