ツバを吐く男 Part2

2007.11.09

組織・人材

ツバを吐く男 Part2

唐澤 理恵
株式会社パーソナルデザイン 代表取締役

「天に向かって唾す」天に向かってツバを吐けば、自分に戻ってくる。つまり、悪事を働けば、すべて自分に返ってくることを言います。ところで、街を歩いていると必ず1日に1回はツバを吐く男性を見かけます。このツバを吐く行動の意味とは・・・・・・。

一方、このテストステロン値の高い男性の短所として「好戦的で、反社会的行為(犯罪など)を犯しやすく、性行為に対する関心をより多く持ち、配偶者との問題を起こしやすく結婚生活に満足することがより少なく、父親としての信頼性が低い」という特徴があるようです。

現代では小学校や中学や高校で問題を起こすような男子はこのテストステロンが多いという結果もあります。

ツバを吐く行為、それはもしかしたら男らしさの表現なのかもしれません。
だから、力仕事をする場で男性がツバを吐いていても自然に感じるわけで、先述した友人の彼もビジネスの場では押し殺している男らしさを彼女の前では表現してしまう。力仕事がなくなりつつある都会のド真ん中でツバを吐く行為が違和感や嫌悪感につながるのも理解できる気がします。

現在ではテストステロンの少ない男性の方が現代社会での適合能力が高いということのようです。

ちなみに、
・広告マネージャーのテストステロンは、コンピュータープログラマーよりも46%高い。
・自動車セールスマンは、高校教師よりも24%高い。
・建設業に従事する人は、弁護士よりも24%高い。

最近ではおとなしく紳士的な、極端に言えば物腰が柔らかく女性的な男性がモテる傾向にあるのも社会適合と関係しているのかもしれません。なぜかといえば、社会に適合できた方が比較的金銭的に安定する可能性があるのですから。
また、パワハラやセクハラをする人、されていると感じる女性が増えていることもテストステロンの量と時代背景に関係しているのかもしれません。

ところで、今朝のすれ違いの紳士はなぜすれ違い様にツバを吐いたのでしょうか。
私に狩猟能力を見せた???
ただ単に喉に詰まった痰を吐いただけ???

この男らしさの表現の仕方と捉え方、そして環境の変化、
セクハラ問題のきっかけとも言えそうです。

今の時代、必要以上に男らしさをアラワにしてしまうことが「天に向かって唾す」ことにもなりそうです。

【参考文献】
「なぜ日本にはいい男がいないのか21の理由」森川友義著(ディスカバー・トゥエンティワン)

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唐澤 理恵

株式会社パーソナルデザイン 代表取締役

「自分らしさをデザインする。」をコンセプトに、独自のパーソナルアイデンティティ分析を基に業界・業種・役職に合った「自分らしさ」をスタイリスト、ヘアデザイナー、ボイストレーナー、演出家ほか各種スペシャリストとともに演出をサポートしています。ビジネスパーソンのためのパーソナルプロデューサー、が肩書きです。

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