一つの指針として、ユーザビリティ・アクセシビリティの観点からサイト品質を高める「Web標準」というものを紹介する。 「ユーザビリティ」とは "使いやすさ"、「アクセシビリティ」とは "高齢の方や障害を持った方などを含むできるかぎり多くの人々が、使えるかどうかもしくは使いやすいかどうか"を意味する。
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話を進めるにあたって、「サイト品質って、誰がどんな観点で評価するの?」という検討テーマがあるのは認識している。また、各企業・団体・個人等のサイト発行体によって、サイトに求めるもの(度合い)も異なる事も理解している。
「検索エンジンでとにかく上位表示」とか「ブランドロゴ・カラーをとにかくユーザに植え付けたい!」とか...
当コラムでは、上記テーマの検討を一旦割愛し(もしくは、別の機会に)、一つの指針として、ユーザビリティ・アクセシビリティの観点からサイト品質を高める「Web標準」というものを紹介する。
「ユーザビリティ」とは "使いやすさ"、「アクセシビリティ」とは "高齢の方や障害を持った方などを含むできるかぎり多くの人々が、使えるかどうかもしくは使いやすいかどうか"を意味する。
また、ここで述べるサイトは、(ユーザが直接目にする)サイトページを意味し、プログラム等を含むバックエンドのシステム要素については対象としない。
Web標準とは?
Web標準は、W3C(World Wide Consortium)やISOやIETF等 世界の有識者によって、「Webのあるべき姿」論を日々繰り返し検討され、定義されているものである。よって、時代・技術の発展と共に 継続的な改訂が成されるものでもある。
Web標準とは、語弊があるかもしれないが、「(無償で入手可能な)ユーザビリティ・アクセシビリティ観点からあるべきサイトを制作する為のガイドライン・ベストプラクティス集」と言える。少なくとも、筆者は、上記の用途で活用し、最大限の有益性を享受している。
具体的な項目例としては、「色だけに依存しない」「時間とともに変化する内容については、ユーザーが制御できるようにする」「前後関係や位置を表す情報を提供する」等が定義されている。
Web標準の概念は?
Web標準は継続的に改訂されるものと述べたが、現在(2007年4月時点)の技術的な概念は、「文書構造とデザインの分離」と言える。
文書構造は、(x)html形式のファイルに、デザインは、css形式のファイルに定義する。
文書構造側には、単純な文字列 と その意味(どれが見出しとかリストとかリンクとか等)のみが定義される。
デザイン側は、各文字列・画像の配置 や 文字のフォントサイズ・色・行間 もしくは 特定の意味を持つ文字列(見出しやリストやリンク)をどう表示させるか等が定義される。
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2008.09.26
2010.04.20
エフィジェント株式会社 代表取締役コンサルタント
慶應義塾大学 環境情報学部卒。IBM/サン・マイクロシステムズ/PwCコンサルティング社にて、いずれもコンサルタント職として計10年在籍。 その後、エフィジェント社を創業し、代表コンサルタントとして、システムコンサルティング、システム開発活動に従事。専門システムは、デジタルサイネージ/EC/業務システム。