8回までパーフェクトピッチングをしていた投手に9回リリーフを送った落合監督ー。 一ファンとして、震えるシーンでもありましたし、個人の感情としてもそうして欲しかった、という想いでした。 “落合監督は名「雇われ経営者」”そんな記事を書かせて戴きましたので、今回の件について、触れないわけにもいきませんー。
「私なら替えない」そう語っている野球評論家なる人たちがいます。
僕が新聞記事で見た、このように語っている人のうち、その多くは
「替えない、じゃなく、替えられない、でしょ」
そう感じました。
don'tではなくcan't。
替えられないんです。あのような特別なシチュエーションでは。
それをやってのけた落合監督は、否定的な意味合いで「オレ流」を貫いたわけではなく、自分がとってきたスタイルをブレさせてはいけない、という信念の下で、内心は苦しみつつも「オレ流」をしっかり貫いた、僕はそのように感じています。
断っておきますが、これは「落合監督の」信念です。
選手のその瞬間、その瞬間の「感情」に訴え、熱い気持ちを引き出させることを優先する星野監督であれば、逆に周りが「替えるべき」と言っても替えない、それが彼の信念でしょう。
そしてまた、それはそれで、素晴らしい監督なのです。
経営者には、経営者にしかできないことをやるべきでしょう。
最近続発している賞味期限の問題も、「従業員が路頭に迷うと思って言い出せなかった」なんて言うのは、経営者失格。
短期的な目で、「その場限り」の目で見るより、長期的に企業を骨太の組織にするのが経営者であり、従業員が「わかっちゃいるけどやめられない」状況に陥っているのを裁定する、それが経営者だと思うんです。
あそこで交替を告げた落合監督は、独裁政権でもなんでもなく、経営者にしかできないことをやった、それだけではないでしょうか。
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