私達の生活に、もはや欠かせなくなった携帯電話やPC。今度は、スマートフォンやタブレットが、生活に浸透し始めようとしている。特にタブレット市場を牽引する、アップルiPhoneやiPadの進出は目覚しい。教育現場においても、家庭や学校、そして塾といったあらゆる場面での活用が始まっている。
また、iPadは家庭学習でも大活躍だ。筆者がカウントしたところ、iTunes上にiPad用の教育アプリは8,000、iPhoneに至ってはなんと21,130もあった(6月末時点)。幼児向けの絵本や塗り絵から、小学生用の計算や漢字練習、天体、英検やTOEIC、面接対策まであらゆる学習アプリがある。
メディア王ルパード・マードック(Rupert Murdoch)氏率いるニューズ・コーポレーション(News Corp)も教育テクノロジーのマーケットに参入するとスピーチするなど、教育用ソフトビジネスの大きな成長可能性を認識している。同氏は、教育は「現在でもビクトリア朝時代とほとんど同じ」で、「デジタル革命に取り残された最後のもの」だと述べている(AFP通信)。
インフラの整備、重量、価格、そして扱う人間側に、まだまだ問題は残るが、どうやらタブレットには、学習そのものを変る秘めた力が隠されているようだ。
(この原稿を編集している5日、アップル社 前CEOスティーブ・ジョブズ氏悲報の報道がありました。彼の残した素晴らしい製品に感謝し、ご冥福をお祈り申し上げます。)
続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。
- 会員登録 (無料)
- ログインはこちら
関連記事
2013.06.21
2013.09.30
株式会社経営教育研究所 代表取締役
教育ビジネスのアナリスト/コンサルタント。専門はフランチャイズ(FC)とデジタル関連。個別指導FCやベンチャーなどの教育機関を経て、2009年に民間教育シンクタンク経営教育研究所を設立。教育と異業種を結ぶエデュイノベーションLLPパートナー。