今日は、新しいドメイン名「.xxx」の話を。ブランド保護のためにWeb担当者が押さえておくべきドメイン名が増えたので、御社でもチェックしておきましょう
新しいトップレベルドメイン名「.xxx」(ドット・トリプル・エックス)の登録が2011年9月7日から開始されました。たとえば「http://www.example.xxx」のように使われるものですね。ドメイン名などを管理する非営利組織のICANN(アイキャン)が2010年6月に承認していたものです。
「.xxx」ドメイン名はアダルトサイトの利用を想定しているものですが、逆にいうと、一般の企業にとっては自社の商標がここで使われると問題が発生するため、自社の商標が「.xxx」ドメイン名で利用されないように保護する必要があります。
「.xxx」ドメイン名を管理するICM Registryはそのため、ドメイン名の一般登録の受け付け開始の前に、商標を保持している組織が先行してドメイン名の登録(または保護)を行う「サンライズ」期間を設定しています。非アダルト事業者は、9月7日~10月28日の52日間にわたる「サンライズB」期間に申請すれば、自社の商標を使った.xxxドメイン名を保護(ブロック)できます。
現在、日本ではGMOインターネットの「お名前.com」が、.xxxドメイン名のサンライズB(商標登録者保護申請)を扱っています。
→ .xxxドメイン 商標登録者保護申請 (
サンライズB)(お名前.com)
通常のドメイン名登録はドメイン名を使い続けるための登録ですが、.xxxドメイン名の保護はこれとは異なり、申請したドメイン名を第三者が利用できなくするためのもの。保護されたドメイン名にアクセスしようとしても登録不可を示す情報ページが表示されるようになります。また、継続してドメイン名を利用するわけではないので、料金は最初の1回だけで、通常のドメイン名のような毎年の更新料は必要なく半永久的に保護されます。
申請料金は4万5000円(申請時のみ発生、更新料金は不要)。ただし、以下の点に注意が必要です。
・ICM RegistryのサンライズB期間は10月28日までですが、お名前.comの申請受付は10月26日(水)17:00まで。
・申請できるのは、アルファベットで登録されている商標名と完全一致するドメイン名のみ。
・商標は2011年9月1日より前に発行されており、国際的な効力があること。
ただし、非アダルト事業者向けの「サンライズB」と並行して、商標権をもつアダルト事業者向けの「サンライズA」申請も受け付けられています。そのため、アダルト事業者が商標に基づいて同じドメイン名をサンライズAで登録しようとしていた場合、サンライズBで商標ドメイン名の保護申請を出したからといって必ずしも保護されるとは限りません。
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2008.09.26
2010.04.20
安田 英久
株式会社インプレスビジネスメディア Web担当者Forum編集長
企業のウェブサイト活用やウェブマーケティングに関するメディア「Web担当者Forum」(http://web-tan.forum.impressrd.jp/)を運営しています。