「さて、まず環境分析から考えてみようか」と、会議やブレストの際に最もよく使われるフレームワークの一つに「SWOT分析」がある。しかし、それを使用すること自体に大きな問題点が隠されているのである。その脅威をここで警告し、「使えるSWOT」にするための対応策を記していこう。
フレームワークの誤用によるミスリードが社内を一人歩きするという脅威を退けるために、筆者のオリジナルのフレームを紹介しよう。
基本構造はベーシックな「SWOT分析」のフレームと同じだ。違いはその真ん中に“ファクト(事実関係)”を列挙する欄を設け、そこに出てきた意見を仮置きするのだ。しかる後に、“解釈”をして、それが外部か内部か、プラスかマイナスかに分類していくのである。最後に全体を俯瞰し、全体としての意味合いを導出する。その際にも、「市場機会」とそれを実現するための「事業課題」の両方を明らかにすることが重要だ。
フレームワークは「使いこなしてナンボ」である。正しい解釈で精度の高い戦略を立案できるよう健闘を祈る。
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2015.07.10
2015.07.24
有限会社金森マーケティング事務所 取締役
コンサルタントと講師業の二足のわらじを履く立場を活かし、「現場で起きていること」を見抜き、それをわかりやすい「フレームワーク」で読み解いていきます。このサイトでは、顧客者視点のマーケティングを軸足に、世の中の様々な事象を切り取りるコラムを執筆していきます。
