大阪の折りたたみベッド・健康器具等の中堅メーカー、株式会社アテックスには大ヒット商品がある。「ルルドマッサージクッション」。見た目はスクエアなただのクッションだが、中味は本格派マッサージ機であるという。しかしそのカタチには「オトコとオンナの違い」が詰まっているのである。
デザイン開発コンセプトが「かわいいけれど甘すぎない」であったというが、社内の男性陣の意見を振り切った結果、商品は大ヒット。1日1万個、2009年9月から累計160万個を売り、発売から1年以上が経過した今でも売れ行きに衰えがないというから担当者の慧眼には脱帽である。
ニーズを深く掘り下げるのは当たり前。しかし、さらにその先に、ターゲットのココロの中を深く洞察して、どのようなウォンツのあり方が求められているのかまで、掘り下げていくことが欠かせない。特に男性がオンナゴコロをつかもうと思ったなら、両性の間に広がる川を渡るのではなく、深く深く潜ってそのココロのより所を探り当てなければならないのだ。
続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。
- 会員登録 (無料)
- ログインはこちら
関連記事
2015.07.10
2015.07.24
有限会社金森マーケティング事務所 取締役
コンサルタントと講師業の二足のわらじを履く立場を活かし、「現場で起きていること」を見抜き、それをわかりやすい「フレームワーク」で読み解いていきます。このサイトでは、顧客者視点のマーケティングを軸足に、世の中の様々な事象を切り取りるコラムを執筆していきます。