広報=いかに他人の紹介を引き出すか。

2011.01.13

営業・マーケティング

広報=いかに他人の紹介を引き出すか。

寺西 隆行
(株)Z会

広報は、自社の活動をガンガン紹介すればいい、ってもんじゃありません。 ましてやプレスリリースをFAXで送りつける手法に頼るだけ、なんてのも×。 真の広報とは? 考えるヒントを。

「自分自身が読者の皆さんのことを考えて、紹介したいものがある、だから紹介する」

にしなければ、読者の皆さんの期待を裏切ることになり、結果、僕が行う紹介行為の価値が下がる…つまり、「あーあいつの紹介って、いつも誰かに頼まれてやっているだけだよね」になっちゃいますから。

紹介したいと思ったからこそ紹介する。
その方、その成果物が、社会に価値を与えているから。
だからこそ、知らない人に、僕の持っている僅かな力であっても、知るキッカケを与えていきたい。
それが誰かを・何かを紹介する僕のスタンスです。

すると

・ブログの読者:「寺西のブログで紹介された方は、寺西がホンネで薦めているものだ」と感じる(信頼性が担保される
・紹介された方:ホンネで紹介された → 読者も信頼してくれる → その読者の中から自分のファンが増える → ありがたい → 寺西が何か面白いことをしたときには自分も薦めたい!

という連鎖が起きます。わかりますか?

僕のブログは、寺西個人の教育を中心とした想いを伝える媒体ではありますが、Z会の広報活動の一環としての媒体である側面も持っています。
つまり、「Z会の寺西」個人、あるいはブログが紹介されることは、所属している会社:Z会へ還元すること多々、という結果を生みます。

仕事の側面から見ると、「広報活動の成功」なんですよね、これって。

「広報」としての真のお仕事はここがキモ。
自社のことを自社からPRすることじゃなくて、いかに他人の口をして自社のPRを引き出すか、です。

しかし実際には、広報の「前提」すら出来ていない企業が大半です。
とくにwebにおいて、僕が「前提」としていることは、

1.ネタをつくる
2.そのネタを自社のwebサイトにupする
3.upされた事柄が発見されやすい状況をつくる。

#3において、弊社はNews2u.netに大変お世話になっています。

の3つの段階を踏まえることなんですが、ほとんどの企業(の広報担当がしていること)は2だけ。
「たまたまあったネタ」をサイトに載せるだけで、ネタを何とかして作ろう!という気概に溢れていたり、そのネタをwebを見ている人が偶然発見するようにいろいろと仕掛けてみよう!という気持ちもなかったり。。。

本前提をNews2u.net運営会社ニューズ・ツー・ユー社長の神原弥奈子さんに伝えたら、さらに助言されました。

「ネタを作る=伝えたいことがある=ファクトを発見できる、という能力も大事です。広報的な見方で言うと、第三者的に社内を客観的に見たときにファクトとして伝えるべきことをみつけ、正しい方法で情報を提供するということではないかと思います。」

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寺西 隆行

寺西 隆行

(株)Z会

文部科学省広報戦略アドバイザー 経済産業省「未来の教室」教育・広報アドバイザー 三島市GIGAスクール推進アドバイザー 等

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