現在大学3年生の就職活動が本格的にスタートした。景気低迷の影響を受け「超氷河期」ともいわれているが、採用担当者は学生のどのようなところを見ているのだろうか。今回の時事日想は元採用担当者に、就活の舞台裏を聞いた。 [吉田典史,Business Media 誠]
例えば、これは極端な例ですが、今はリストラが増えていますから、親が失業したことを書くと私などは関心を持ちます。「長男である自分は、社会のこういう問題を感じ取った。そこでアルバイトしてこんなことができるようになった。これをこんな具合に職場で生かして生きたい」とストーリーになっていると、分かりやすいでしょう。私は面接試験に呼んで会ってみたいと思います。
いかがだろうか。メディアが取り上げる、人事の仕事をしたことがない評論家やコンサルタントの話す内容とはかなりの違いがないだろうか。例えば、私が最近読んだ記事には「一部の大学の学生には特定のルートを設け、優先的に採用している」とか「面接では一発芸で面接官を笑わせると、“機転のきく学生”と思われがち」といったことが書かれていた。今回の2人の話を知ると、こういう記事の信頼度は低いと感じないだろうか。就活は情報戦。誤ったことを伝える有識者にダマされてはいけない。
※関連リンク
『非正社員から正社員になる!』(光文社)
『年収1000万円!稼ぐ「ライター」の仕事術』(同文舘出版)
『あの日、「負け組社員」になった…他人事ではない“会社の落とし穴”の避け方・埋め方・逃れ方』(ダイヤモンド社)
『いますぐ「さすが」と言いなさい!』(ビジネス社)
ブログ「吉田典史の編集部」
Twitterアカウント:@katigumi
続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。
- 会員登録 (無料)
- ログインはこちら
関連記事
2010.12.25
2011.01.14