三次元仮想空間「セカンドライフ」の登録数が急速に増加している。日本の大手企業が続々とセカンドライフに参入している。インターネット空間における「第2の人生」は本当に実現するのか?
3. セカンドライフのユーザーは移民者ではなく、新しいもの見たさ、ゲーム感覚、宣伝目的の利用者である
セカンドライフの人口に対して過去60日のログイン数は1割強に過ぎない。話題のサイトを実際に見てみたいという好奇心によって参加して、2度とログインしない人も多いことだろう。また、セカンドライフに各業界の先頭を切って参加する大手企業もビジネスの可能性を模索しているというよりも、参入のニュースによってPRを行い、パブリシティ広告を稼いでいるように見受けられる。
インターネットは技術革新によってさらに発展すると思うが、それはコミュニケーションの手段、過程、形態としてであって、生活の全てにはならないだろう。インターネットの世界に安住することではなく、仕事の効率を高めたり、生活を豊かにする道具として上手く活用することを考えたい。
セカンドライフはコミュニティとしては十分大きく、ビジネスとしての魅力や可能性は無視できない。一方で、タバコが一部の強い支持を得ている反面、強い社会的な非難の対象になっていることに近い印象がある。それは、やはりゲームに近い。エンターテイメントとしての価値は高いが、日常生活との接点が十分見出されているとは言えない。ブログやSNSなど、消費者主導のメディアの地位と影響力が高まる中で、今後のインターネット市場のあり方が注目される。
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