福島県郡山市立赤木小学校の授業を参観しました。 そこで行われている授業は、西川純教授の提唱する「学び合い」。 子どもたちの学力がみるみる上がる!と注目されている手法です。 根幹にあるのは、子どもたちの、先生の、「信頼」の輪。
つまり、自学自習する姿勢、みんなで教え合う姿勢が身に付いた子どもたちが、そこにはいたのです。
そして何よりも、やらされている感がみじんもない。楽しそう!
同行した経営コンサルタント、阪本啓一氏のブログでもこの辺の様子が書かれています。
http://www.joywow.jp/wpy/archives/2260
本当に、すばらしい授業空間でした。
また、子どもたちの学力も格段に良い、という成果も出しているようです。
このような授業が成立する最大のカギは
「信頼」
にあります。
「学び合い」の授業で見た「信頼」―
まず、教えられる方が、教えてくれる人を信頼しています。
教えている方も、自分が困った時に、教えてくれる、と思っています。
また、教室の中には、各単元について
・よくわかっている
・だいたいわかっている
・まだ少しわからない
など、達成度について一人ひとり、自分で感じているレベルについて印をつけています。
凄いな、と思ったのは、「まだ少しわからない」と、堂々と表現していること。
子どもにはとくに難しいですよね。強がっちゃうものですから。
この教室には「分からないとバカにされるかも…」というムードが微塵もありません。
分からないことを分からないと言えるムード、ここにも「信頼」があります。
その「信頼」を醸し出しているのは、間違いなく坂内先生です。
これまた凄かったのは、参観した次の時間。
坂内先生が僕たちと話し足りなかったのか、休み時間が終わっても僕たちと職員室で話し合っていたとき、教え子が
「先生、次の時間、どうするんですかー?」
と。すると先生。
「あ、元々なんだっけ?あ、そうか…じゃあ音楽、音楽だ!みんなこないだの続きやってて」
先生、教え子をほったらかして(笑)我々と話しの続き。
どうです、この、子どもたちへの「信頼」。
そして、間違いなく子どもたちは、自主的に音楽の練習をしていたと思います。
そう確信させる、先生と子どもたちの、非言語コミュニケーションがありました。
そして、こんな一風変わった授業を先生が為していても任せている保護者の方の信頼もありますよね。
先生と保護者の信頼から生まれた、子どもたちの間での信頼。
その信頼が学力を向上させる。
そんな授業なのです、「学び合い」の空間は。
子どもが何をしでかすかわからないから、見張っているように子どもたちから離れられない先生…
不安な気持ちもわかりますが、一方で、子どもたちを信頼しよう、という気持ちは心からありますか?
子どもの成績がちょっと上がらない時があっただけで、すぐ先生にいちゃもんをつける保護者。
ここには「信頼」なんてかけらもないですよね。
信頼の気持ちがない大人から、信頼しあえる子どもたちなんて育まれっこありません。
一方で、信頼しあう空間ができることで学力が伸びること、「学び合い」の授業は証明しているんです。
全国に広がれ!「学び合い」が。
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