今日は、アクセス解析や統計の話を。Excelを使えばいろんなデータから相関関係を簡単に出せますが、だからといってそのデータが問題解決につながるとは限らないのです。
また、ビアホールの入場者数と気温の高さには相関性があるからといって、無料券を大量にバラまいてビアホールに人を多く呼び寄せたとしても、気温が上がるわけではないのは当然でしょう。
もし、相関関係から因果関係の有無を判断したい場合は、次の5点に注意するのが良いようです。
> <相関係数と因果関係>
> 相関係数から因果関係を確定するには次の5点に留意しましょう。
>
> 1.関連の時間性:原因は結果の前に存在する。
> 2.関連の密接性:原因が結果と密接に関連する。
> (量反応関係があると因果関係の可能性が強い)
> 3.関連の特異性:原因が結果の発生に特異的に係わっている。
> 4.関連の普遍性:時期、対象、方法が異なっていても類似した結果が得られる。
> 5.関連の合理性:従来の経験、理論などから考えても矛盾しない説明がつく。
>
> この5点が満たされていれば因果関係はかなり確実性が高いと言えるでしょう。(必ずしも1~5全てを満たす必要はありません
ウータンの統計講座より(強調・改行は筆者による)
http://www.takenet.or.jp/~hayakawa/u-tan1-1.htm
繰り返しますが、「相関性がある=因果関係がある とは限らない」ということは頭に入れておきましょう。
※この記事は、Web担当者Forum(Web担)に掲載した編集部コラムを転載しています。
元記事:相関関係と因果関係は別モノだ&Web担の解析データから相関係数表を大公開
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2008.09.26
2010.04.20
安田 英久
株式会社インプレスビジネスメディア Web担当者Forum編集長
企業のウェブサイト活用やウェブマーケティングに関するメディア「Web担当者Forum」(http://web-tan.forum.impressrd.jp/)を運営しています。