自宅に居ながらにして婚活ができる恋愛・マッチングWebサイト「match.com」。世界で1500万人、日本だけでも100万人の会員数を抱え、年間40万人の結婚をサポートしているという。そんなマッチングサイトで成功するにはどうすればいいのか。運営者に聞いてみた。 [郷好文,Business Media 誠]
「冒険型・冒険型」はベストマッチだが、浮気も多くなるようだ。「建設型・建設型」の良い夫婦とは好対照。指導型と交渉型は違うタイプが合う。さらにタイプによって文通で使う語彙(ごい)も違うという。冒険型は冒険的な言葉、建設型は保守的な言葉が頻出する。それでテスト結果を追跡検証もできるとか。これには納得。
相性を科学し、言葉を重ね、ヒューマンなケアをする。match.comのコアコンピタンスは“マッチ”なのである。
お互い知り抜くこと
こんなエピソードがある。結婚したカップルがいた。妊娠し、生まれた子が障害を持っていた。夫婦はとまどった。障害を持つ子の出生確率は数%、彼らの子どもが持っていた障害に至ってはわずか0.1%だった。障害児の出生が原因で離婚する確率は50%。
しかし、そのカップルは結婚前にmatch.comで何度も文通をしていた。お互いを深く知りぬいてから結婚した。だからこそ、一緒に困難を克服しようと思った。愛の勝利とは相方への深い理解なのである。
著者プロフィール:郷 好文
マーケティング・リサーチ、新規事業の開発、海外駐在を経て、1999年~2008年までコンサルティングファームにてマネジメント・コンサルタントとして、事業戦略・マーケティング戦略など多数のプロジェクトに参画。2009年9月、株式会社ことばを設立。12月、異能のコンサルティング集団アンサー・コンサルティングLLPの設立とともに参画。コンサルタント・エッセイストの仕事に加えて、クリエイター支援・創作品販売の「utte(うって)」事業、ギャラリー&スペース「アートマルシェ神田」の運営に携わる。著書に『 顧客視点の成長シナリオ 』(ファーストプレス)など、印刷業界誌『プリバリ[印]』で「マーケティング価値校」を連載中。中小企業診断士。ブログ「cotobike」
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