今日は、SEO関連の話題を。以前から伝えてきた件ですが、ついにグーグルが、検索結果の順位決定の要因として、ページの表示速度を含めたことを公式に発表しました。
また、現時点での適用は、google.comドメイン名での英語の検索だけとのこと。つまり、google.co.jpサイトでの検索や、日本語での検索では、まだ関係ありません。
これはおそらく、
・「さまざまなサイトの平均と比べてそのサイトが速いか遅いか」を判定するため、各国の標準的な速度をそれぞれ考慮する必要があること
・速度の判定には測定場所からの距離が大きな影響を与えるため、各国に測定ポイントを現実的なボリュームで用意する必要があること
などが原因ではないかと思われます。
とはいうものの、いずれ日本でも同様になるのは間違いないでしょう。
自分のサイトは遅いの? 速いの? どうやって調べるの?
自分のサイトがどれくらいの速度だとみなされているかは、Googleウェブマスターツールの[Labs]>[サイトのパフォーマンス]で確認できます。このデータはグーグルが順位決定に使っているデータと非常に近いものであると、グーグルのマット・カッツ氏は述べています。
Googleウェブマスターツールの「サイトのパフォーマンス」表示
ほかにもYSlowやPage SpeedのようなFirefoxアドオンを使うと自分でも調べられますし、webpagetestというサービスを利用すると、指定したURLの表示パフォーマンスをさまざまな切り口から調べてくれます(無料、英語)。
webpagetestの測定結果の例
商用のサービスでは、米ゴメスの速度測定サービスが有名ですが、日本ではサムライズが「ExperienceFirst(エクスペリエンスファースト)」として提供しています。
また、先週Web担で公開した記事に、次のようなものがあります。クラウド形式のホスティングサービスの紹介記事ですが、ページ表示の高速化に役立つAkamai CDNを利用できるというすごいサービスです。こういったサービスも含めて、レンタルサーバーにどのサービスを使うかも重要になっていきますね。
→あなたも AkamaiのCDNが使える! True CLOUDはEC/Webサイト向けクラウドの真打か
厳密に言えば、回線速度、ブラウザ、ログイン状態など、さまざまな要因でページ表示のパフォーマンスは変わりますし、「Googleツールバーなどを使って時間を測定しているのか」といった点も不明です。とはいうものの、ページが快適に表示されることによる訪問者へのメリットは大きなものですから、順位に関係なくともページ表示の高速化は、すべてのサイトが進めるべきものだと断言できるでしょう。
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2008.09.26
2010.03.24
安田 英久
株式会社インプレスビジネスメディア Web担当者Forum編集長
企業のウェブサイト活用やウェブマーケティングに関するメディア「Web担当者Forum」(http://web-tan.forum.impressrd.jp/)を運営しています。