何もしたいことがない、華々しい経歴も無いと言う人。そんなのは単なるダメ人間、なのでしょうか?実はそれほどでもなく、けっこういます。しかしそんな人がキャリア選択を行わなければならない際、どうしましょう。
私は商品から始まり、サービス、コンサルティングと、取扱うモノは変ったので、業界はかなり渡り歩きましたが、私のファンクションは常に「プロモーション」でした。つまり売上げを上げる仕組み作りです。
積極的に売上げを上げる、あるいは市場的にそれが難しい場合はコストダウンで、売上減のダメージを補填する、といった戦略立案と実行をしてきました。
広告はテレビCMに限らず、与えられた予算をいかに効率的に配分するか、広告代理店にいた訳ではないので、「広告を出す」のが仕事ではなく、正に「(モノ・サービスの)プロモーション」が私の職務でした。
結果、何社か渡り歩いたものの仕事を得ることが出来ました。中身が良いかどうかはさて置き。それを会社(=雇用者)に説得できたから雇われたと言えます。
それは客観的判断ではありません。前例がある訳でも何でも無いのです。
私は大学院留学をしましたが、学位は歴史学修士です。
ビジネスにおいて、こんな響きの悪い、使えなそうな修士号など意味無い・・・・ことは全然無く、特に外資系企業で転職した時、外国人マネジメントと面接では大いに盛り上がりました。
「歴史学の研究で得たものは『戦略』観である。それがビジネスの戦略性と大いに共通するので活躍できる」という私のセールストークを買った会社が私を買った(雇った)訳です。要は言ったモン勝ちです。
営業品目や業界が違っても、その違いという事実以上のポテンシャルや能力が説得出来れば良いのです。そう説得出来るようになるにはやはり「連続性」が大切だと言えます。
「石の上にも三年」とは、誰もがわかり易い基準だから今でも言われるのです。
そうでない業界やキャリアも当然あります。ただしそれは「誰もが」認めるものでないゆえ汎用性が無いのです。
ぜひキャリアに自信の無い方、「連続性」を大事にして下さい。
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2009.10.27
2008.09.26
株式会社RMロンドンパートナーズ 東北大学特任教授/人事コンサルタント
芸能人から政治家まで、話題の謝罪会見のたびにテレビや新聞で、謝罪の専門家と呼ばれコメントしていますが、実はコミュニケーション専門家であり、人と組織の課題に取組むコンサルタントで大学教授です。 謝罪に限らず、企業や団体組織のあらゆる危機管理や危機対応コミュニケーションについて語っていきます。特に最近はハラスメント研修や講演で、民間企業だけでなく巨大官公庁などまで、幅広く呼ばれています。 大学や企業でコミュニケーション、キャリアに関する講演や個人カウンセリングも行っています。