2010年3月27日土曜日の日経プラスワンの一面に第一印象についての記事がありました。「自信がある」と答えた人が48%、「自信がない」と答えた人が52%とほぼ拮抗したようです。入社、入学、転勤、転部など初対面の挨拶を交わす機会が増えるこの時期に自分の第一印象について考えてみてはいかがでしょうか。
しかし、これではいくら話し方、歩き方、挨拶が完璧でも、面接官からすると???でしょう。
折角のよいプレゼンテーションも信頼度が弱まってしまいます。
日経記事のその調査の最後に、第一印象で失敗したと感じた経験の有無について尋ねたところ、半数以上が「ある」と回答していました。しかし、そのうちの3割は後で挽回に成功しているといいます。
もちろん、第一印象というのは感覚です。仕事ができそう、できなさそう。信頼できそう、できなさそう。あるいは、好きか嫌いかというような感情です。それだけで、すべて相手との関係が決まるわけではなく、その後のフォローによる内面的なつながりが重要です。
初対面の後のメールや手紙で、面会に対する感謝の意を伝えることで、その後交流を続ける関係になることもできるはずだと記事にはあります。もちろん、初対面がダメだと感じてもあきらめてはいけません。
しかし、メールをだしても相手がまったく自分を覚えていなかったり、嫌悪感まで持たれてしまっていたりすれば、かなりの挽回策が必要といえます。
また、本人が第一印象で失敗したと感じているうちは救えます。挽回しようと思えるからです。ところが、残念ながら、それすら気が付いていない場合が厄介です。
この調査で「自信がない」と答えた方の自信がない要素は、「容姿」がもっとも多く35%でした。この場合、あきらめているケースがほとんどですが、お笑い芸人だって世間一般で言えば「容姿」が良い人は少ないにも関わらず、好感度の高い芸人はたくさんいます。方法論さへわかれば、自信のでる「容姿」に変えることは簡単です。
それよりも、第一印象に「自信がある」(6%)、「ある程度はある」(42%)と答えている人が気になります。
なぜなら、自分は「これで良し」としているからこそ、その服装、髪型を変えようとしない。第一印象で損をしているなんて思ってもいない人が潜んでいるからです。
いろいろな企業に研修で伺います。管理職の方への研修が多いため、ある程度みなさん自信がある方ばかりです。プレゼンテーションをさせれば、堂々とお話されて流石と思わせる方がほとんどです。
しかし、スーツはよれて、財布で胸ポケットが膨れあがり、靴はツヤがなく、スーツのボタンは開きっ放し、髪は寝ぐせに、肩にはフケ・・・・・・。
冗談事ではありません。
それでも、本人の振る舞いや表情はいたって自信満々なのです。
自信があるにも関わらず、場合によって損をしているかもしれません。
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2019.11.07
2015.07.17
株式会社パーソナルデザイン 代表取締役
「自分らしさをデザインする。」をコンセプトに、独自のパーソナルアイデンティティ分析を基に業界・業種・役職に合った「自分らしさ」をスタイリスト、ヘアデザイナー、ボイストレーナー、演出家ほか各種スペシャリストとともに演出をサポートしています。ビジネスパーソンのためのパーソナルプロデューサー、が肩書きです。