ソーシャルメディアの未来-企業とTwitter-

2010.02.24

IT・WEB

ソーシャルメディアの未来-企業とTwitter-

井川 一樹

ソーシャルメディアをはじめとしたウェブサービスがどのような社会的価値を生み出していくのか。個人がメディアになれる今日において、ウェブはどのような方向へ向かっていくのか。

CCOの必要性


CEO,CFO,CIOなどの存在は非常に知られています。そして、WEB2.0以降、企業と消費者の関係が対等になりつつあります。その中でTwitterを利用して、ブログを通じて、ユーザとコミュニケーションを取る企業が増えています。東京大学工学部広報室やはてなのreikonさんなどがあげられます。従来でいうお客様相談室という部署というべきなのでしょうか、おそらくChief Communication Officer、すなわち最高コミュニケーション責任者が必要と言えます。ウェブの脅威を力に変えることができ、簡単に自社のユーザとコミュニケーションが取れる時代だからこそ、CCOが必要です。他社との交渉や友好のほか、記者会見など対外的コミュニケーションのやり取りに責任を持ち、経営に活かすことが重要なのだと思います。製品をプッシュするだけのプロモーションの終焉は近いという話になりました。

インフルエンサーとの良好な関係

何かを世の中に発信したい!!と思ったときに、ハブを持たないユーザは有効なアプローチをとることができません。ブログを書いてもアクセス数はなく意味がありません。代わりにマイミクに流してもらっても内輪だけで影響力は知れています。しかし、例えばTwitterで自分の発言を何千というフォロワーを持っているユーザにRTしてもらえれば、その影響力は絶大です。テレビでCMをするとまでは行きませんが、たった一つのRTで良質なユーザに情報を伝えることができます。それも無料で情報リテラシーが高いアンテナを張ったユーザに伝えることができるのです。これだけでは単なる他力本願であり、RTしてもらえるわけがありません。そのため自分自身も普段から良質なコンテンツを発信し、オピニオンリーダーになることを努めることが重要です。それによって自分のブランド力が向上し、自分自身がハブとなれるでしょう。マイミク数が多いことと似たように見えますが、Twitterで多くの方からフォローをいただくことは間違いなく財産と言えるでしょう。

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