スノーボード・ハーフパイプで期待されていた日本選手3名、メダルには至らず残念な結果に終わりました。さておき、國母選手はあのスタイルで話題になり、ある意味注目を浴びたわけです。とても個性的な彼のスタイルをパーソナルデザイン的にみてみたいと思います!
しかし、大人たちは、オリンピックという公の場で「乱れた(これも受け取り方によりますが・・・・・・)」服装であったことに「遺憾である」と言っているわけです。
ここで、ビジネスの場に目を向けましょう。
商社などの海外出張が多いビジネスマン。
初めての海外出張前にグローバルスタンダードの着こなし研修を実施する大手企業が最近やっとでてきました。海外出張でなくても、部長になるときにファッションスタイル研修を行う企業もでてきています。
IBMなどは、かなり以前から役員になるとファッション研修がありましたが、そんな企業は日本では稀でしょう。
日本の高度経済成長時代から現在に至り、ビジネスマナー研修はあったものの、ファッションスタイルなどは個人任せ。
結果、海外出張の際、食事の席にジャケットをはおっていなかったり、表彰される場面でジャケットのボタンを止めていなかったり、靴が紐なしのゾウリムシスタイルだったり、スーツに白いコットン靴下を合わせたり、袖が長すぎたり・・・・・・。
紺色のスーツに赤茶色の靴とベルトを合わせたり・・・。
今回の國母選手のように公に批判されなくても、「こそこそ」と商談相手からほくそ笑まれている場面も多いはずなのです。
残念ながら、日本における洋服の歴史はたった100年。
小さいころから公の場での洋服の着こなしを親から教わる欧米と違い、日本はそれがまったくと言っていいほどありません。親自身がわかってないから教育なんて無理な話です。
結果、國母選手を批判している大人たちの中にも、今回の國母選手のような若者たちの中にも、グローバルな環境の中で、恥をかき、損をしてしまうことが多々あるわけです。
国際化が当たり前の時代、オリンピックのようなグローバルかつ公のメディアが入る場に選手を送り込むにあたり、ファッションスタイルについてなにも事前研修がないこと自体を運営側が反省するべきだと思うのです。マナーよりも、見た目の方が、大きく独り歩きする可能性が高いからです。
なぜって?
それは、映像だからです。
最悪、そんなセミナーがなかったとしても、公の場にでる立場の人たち自身が下記のことを自ら実行すること。
1.自分の外見印象を知る
2.自分の内面的な個性、能力を知る
3.自分の置かれている環境を知る
4.上記3点を考慮して、今現在の自分の見せ方を明確にする
5.見せ方コンセプトが明確になったうえで、髪型、洋服、振る舞いをトータルにデザイン(コーディネイト)する
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2015.07.17
2009.10.31
株式会社パーソナルデザイン 代表取締役
「自分らしさをデザインする。」をコンセプトに、独自のパーソナルアイデンティティ分析を基に業界・業種・役職に合った「自分らしさ」をスタイリスト、ヘアデザイナー、ボイストレーナー、演出家ほか各種スペシャリストとともに演出をサポートしています。ビジネスパーソンのためのパーソナルプロデューサー、が肩書きです。