最近の日本の政治を見ていると「アカウンタビリティ」が欠如しているのではないかとつくづく思う。なにも政治に限ったことではないが、日本の組織においてはこの「アカウンタビリティ」が十分に果たせていないリーダーが実に多い。そもそも、「アカウンタビリティ」とは疑惑や不祥事など何か事が起こった時にだけ行うものではなく、常日頃から行うべきリーダーとしての重要なコンピテンシーである。
この事例からも見てとれるように、「アカウンタビリティ」は結果に対する説明責任にとどまらず、将来に対する貢献責任についても含んでいるのである。
政界で疑惑の度に説明責任という言葉が飛び交っているが、国民の税金を使っている立場にあるのだから、説明する責任を果たすことは当然のことであるが、単なる説明責任にとどまらず「アカウンタビリティ」を果たすべきではないだろうか。勿論、疑惑にかかわらず政治活動について常日頃から「アカウンタビリティ」を果たすべきである。
組織のしかるべき立場にある人が「アカウンタビリティを果たしているか」改めて考え見るべき時である。そして、当事者であれば「アカウンタビリティ」を果たし、利害関係者であれば「アカウンタビリティ」を求めていく双方向の行動が求められている。
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2012.03.23
2009.10.27
松本 真治
有限会社ワースプランニング 代表取締役
人材・組織開発コンサルタント。 人材・組織の潜在力を引き出すアセスメント(サーベイ)の企画/開発/運用から本質的課題を抽出し、課題解決のための最適なソリューション(研修・教育プログラム)の設計/運営までのコンサルティング・サービスを展開中。 人/組織が本来持ち備えている力(潜在力)を引き出し、人/組織が自律的で持続的な成長を遂げていく支援をさせていただいています。