今日は、少し技術的な話ですが、Web担当者も知っておくといい知識を。テーマは「HTTPヘッダー」です。知らなくてもWebサイトは作れますが、知っておくとサイト上での仕組み作りの視野が広がるかもしれません。
・クッキー(Cookie)
ブラウザに保存されているクッキーデータは毎回サーバーに送られています。ログイン状態を続けられるのは、ログイン時にサーバーから送られたクッキーをブラウザが保存しておいて、リクエストの際に送っているからですね。
・受け取り希望(Accept、Accept-Language、Accept-Encoding、Accept-Charset)
どんなデータを受け取りたいか、画像の種類や、言語、文字コードなどの希望を伝えます。英語バージョンと日本語バージョンなど複数の内容を提供している場合、サーバーはこの情報を元に適切な情報を返したり、動的なページでうまく提案したりできます。
HTTPレスポンス
次に、サーバー → ブラウザの「HTTPレスポンス」を説明します。
HTTPレスポンスはサーバーがブラウザに送るものですから、HTTPレスポンスを作るのはサーバーです。ブラウザは、受け取ったHTTPレスポンスを処理して画面に表示します。
HTTPレスポンスには「レスポンス状態行」「HTTPヘッダー」「データ本体」の3つのパートがあります。「データ本体」は、みなさんが通常見ているHTMLや画像のデータです。実際にはブラウザは、データ本体の前に「レスポンス状態行」と「HTTPヘッダー」を受け取っていますが、通常、画面には表示してくれません。
・HTTPレスポンスの1行目が、リクエストに対する返答の状態を示す「レスポンス状態行」です。ここには、「状態コード」(「HTTPステータスコード」とも呼ばれる)などが含まれます。
HTTPステータスコードは3桁の数字で表されます。よく使われるステータスコードは、次のように分類されます。
□200番台は成功
・200:OK、データを送ります
□300番台はリダイレクト
・301:新しい場所から取得してください(今後もずっと)
・302:新しい場所から取得してください(今回だけ)
・304:変更されていません(データ本体は送られない)
□400番台はクライアント側のエラー
・401:ユーザー認証が必要です
・403:アクセスが禁止されています
・404:見つかりませんでした
□500番台はサーバー側のエラー
・500:内部エラー
・503:現在はサービス提供不可能
・「HTTPヘッダー」は、データ本体の前に送られてくる、各種の状態を示す情報が入れられている部分です。HTTPレスポンスの代表的なHTTPヘッダーには次のようなものがあります。
・コンテンツタイプ(Content-Type)
データがHTMLなのか画像なのかや、文字コードなどの情報。
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2008.09.26
2010.04.20
安田 英久
株式会社インプレスビジネスメディア Web担当者Forum編集長
企業のウェブサイト活用やウェブマーケティングに関するメディア「Web担当者Forum」(http://web-tan.forum.impressrd.jp/)を運営しています。