世田谷事件の遺族から届く、人の貴さ、愛することへの願い… そして、僕が受けた偶然の出来事。 世田谷事件はきっと解決します。 そう言い切ることが、次の偶然を生むと信じて。
絶対に嫌です。
加えて、自分が不幸な目に遭ったから、といって、他人も不幸な目になるべきだ…のような、幼稚で、情けない考えをする大人が多い社会なんて、活力があるわけがありません。
言うまでもなく、他人の不幸がまた自らのより大きな不幸を生むに決まっています。
入江さんが「負の連鎖」と述べる、まさにその現象がおきるわけですから。
犯罪被害者が声を発することは、大変辛いことだと思います。
けれど、声が発せられ…そしてその声が、同情を誘うような質のものではなく、人の貴さや、生きていくことの素晴らしさを語っているものであれば…
辛い目に遭っていない人は、その声をできるだけ多くの人に届けるのが、責務だと思います。
そんな思いでこの記事をしたためました。
書籍『性犯罪被害にあうということ』を紹介した記事を以前に書きましたが、きっと本書籍の著者である小林美佳氏も、同じような気持ちがベースにあり「声を発する」ことをしたのだと思います。
そんな思いは偶然の連鎖を生みます。
12月14日の日経夕刊に次の記事を見ました。
「世田谷一家殺害 遺留品に特殊染料 警視庁 流通ルート解明急ぐ」
自分は辛い経験をしたけれど、だからといって社会全体が不幸になって欲しくない―
そんな入江さんの思いが僕に届き、1日に2回も、全く別の媒体で、全く別の流れで、「世田谷事件」について目に触れることになったんだと思っています。
そんな偶然を受けたのであれば、僕は多くの人に、このコラムのこと、入江さんのこと、伝えないわけにはいきません。
「声に発する」Webメディアを持っているものとして。
教育に携わる人間として。
何よりも、人として。
そして、きっと、世田谷事件は解決します。
入江さんはこう締めくくります。
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犯罪被害者というスティグマにあらがってなお、夢やロマンを抱くことの素晴らしさ、人を愛し、思いやって生きることの大切さを子どもたちに語っていきたいと思う。
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多くの子どもに、サンタさん、そして、お父さん、お母さんの深い愛情がきっと届くクリスマスまで…
あと10日。
追)今日私用でいけなくなった、「遊びと学びのヒミツ基地」NPO法人CANVASさんのフェローの会に集まった皆さんへのメッセージに替えさせていただくことをお許しください。
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