「女性の社会進出を応援しよう!」 …とはいうものの、現実の障害を取り除こうと、日本社会全体が代替案を考えているか、ちょっと疑問です。 事例を2つ取り上げます。「実態」を知ることの大切さの参考になれば幸いです。
後者については、医者の依頼書が添えられれば片付く場合があります。
実際、僕が病後時保育として利用させていただいている保育園では、本来は37.5度までしか預からないようですが、「38度まで預かっても大丈夫」「38度を少し超えても、測りなおしてかなり下がっていれば問題なし」などの添え書きをしていただき、対処していただいております。
いつも通っている保育園にも、今回のことを再度伝え、善処してもらえるよう要望するつもりですが…その結果、今までどおりの対応になっても、仕方ないとは思います。保育園側にも事情がありますもん。
ただ、「一度通っている家庭の声に耳を傾けてくれれば」という望みがあるだけで。
#杓子定規に一定の体温で判断してほしくない、ということですね。37.5度、という体温について医学的な根拠があればいいんでしょうけど、恐らく、は「区切りやすい体温」ということにすぎないと思うんですよね…。人の平熱が違う以上、一律の基準にはならないはずなのですが。
だから後者はある意味、母親としても割り切りができます。その保育園を選んでいるのも母親としての判断ですし。
より問題は前者の方。
国民運動で「20時過ぎたら布団に入り、遅くとも21時までには寝かしつけなきゃダメ!」のような雰囲気が高まったら…
働くお母さん、心理的にたまりません。
20時までに布団に入れることもままならない上、お母さんがどれだけ頑張っても、1時間で寝ない子どもなんてざらにいますので。
それを「母親の能力の足りなさ」に言及することがあったら、ますますたまりません。
そんな問題じゃないので。
男女共同参画の視点からも、内需拡大の視点からも…
そして、一企業にとっては、優秀な女性に「育児」が原因で止められてしまう実態を防ぐためにも…
育児に携わる働く母親の実態に、社会全体で真剣に向かい合い、「理想論ではなく解決策(代替案)」を見つけていく努力をしなければ、いつまでたっても女性の社会進出はないでしょう。
加えて、少子高齢化。
生まれてくる子どもは、社会生産的な視点から見ても、(ちょっと語弊があるかもしれませんが)今まで以上に「宝」となるはずです。
じゃあ、子どもとともに歩む女性を、制度的にも、心理的にも…
そして、個別対応の柔軟性を保ちながら、社会全体でサポートすることが大切だと思います。
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