アミノ酸を再考する。。。

2009.11.08

ライフ・ソーシャル

アミノ酸を再考する。。。

野口 克彦

ここ数年、大ブレーク(?)しているアミノ酸。皆さんの中にもアミノ酸サプリメントを摂取している人も多いのではないでしょうか!?

BCAAは筋肉の構成成分として重要な役割を果たしていることがしられていますが、中でもロイシンは、筋タンパクの分解を抑制する働きと合成を促進する働きを持ち合わせていることから重要視され、アスリートにとって重要な栄養素の一つであるとされています。

特に、高強度ウエイトトレーニング(筋力トレーニング)を行なう場合においては、そのトレーニング効果を最大限に高めるために、ウエイトトレーニング中に起こる筋タンパクの分解を抑制させること、ならびに、ウエイトトレーニング後に筋タンパクの合成を促すことが重要であり、BCAA摂取の重要性が唱えられています。

さらに、BCAAには主観的疲労感、いわゆる中枢性疲労を抑制する働きもあると考えられています。

長時間にわたるトレーニング中に感じる「集中力がなくなってきた」、あるいは「やる気がなくなってきた」というような疲労感は中枢性疲労と呼ばれ、脳内でセロトニンという物質が増加することが原因であると考えられています。

長時間にわたるトレーニングを行なうと、絶対的にエネルギー源が不足した状態となり、BCAAもエネルギー源として利用されることになるのですが、その結果、血液中のBCAA濃度が低下しトリプトファン濃度が上昇してしまいます。

すると、通常はアルブミンと結合しているトリプトファンが脳内でアルブミンと遊離してセロトニンを増加させ、中枢性疲労を引き起こす可能性があるのです。

つまり、血液中のBCAA/トリプトファン濃度比が中枢性疲労の原因であると考えられている訳です。

そこで、トレーニング前、トレーニング中にBCAAを摂取することで血液中のBCAA濃度の低下を抑制し中枢性疲労を防止することが検討されているのですが、過剰なBCAAの摂取によるアンモニアの産生も中枢性疲労に関連していると考えられていることから、その有効性についてはさらなる検討が必要ではないかと考えられます。

いずれにしても、以上を参考にアミノ酸サプリメントを効果的に活用して頂ければと思います。

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