現代社会では何かと「ストレス」という言葉を耳にしますが、ストレスとは何であるのかを明確に理解している人は意外にも少ないのではないかと・・・
我々は同じストレッサーを受けても人によってその感じ方=認知的評価(参考4参照)とストレス反応の度合いは異なるといわれていますので、避けようのない事実に対しては、楽観的に受け止め、良い面や可能性を見出して積極的に対処することが、正しいストレスの対処法であるとされています。
【参考】
(1)自律神経:末梢神経には、自分の意思によって働く体性神経と意思とは無関係に働く自律神経がある。自律神経には交感神経と副交感神経とがあり、これらは身体の各臓器で反対の作用をしながら、体温や体液濃度など身体の内部環境を一定に保つ為に働いている。
(2)ストレッサー:ストレス反応を引き起こす生体の内外部の刺激でストレス源とも言う。その刺激の種類によって①物理化学的②生物的③生理的④社会的⑤心理的なものに分類される。
(3)ストレッサーの分類:
①物理化学的ストレッサー
気温、気圧、日光、排ガス、ほこり 等
②生物的ストレッサー
細菌、ウイルスなどの微生物、ノミ、花粉 等
③生理的ストレッサー
運動不足、過剰な運動、渇き、空腹、過食、不眠 等
④社会的ストレッサー
人間関係、職務、家事、育児 等
⑤心理的ストレッサー
欲求不満、不快、恐怖、嫌悪、疎外感 等
(4)認知的評価:我々がストレッサーをどのように感じ取るかによって、ストレス反応の大きさは異なる。個々の主観によるストレッサーに対する意味付けや解釈は、1984年、ラザラスらによって認知的評価と名付けられた。
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