街の飲食店や小さな会社が、テレビ番組で放送されて大きな話題に……。著書『テレビで売り上げ100倍にする私の方法』で、小事業者がテレビに取り上げられるための秘けつを記した野呂エイシロウさん。なぜ彼は、この本を書こうと思ったのだろうか。[郷好文,Business Media 誠]
マスコミ電話帳を手に探し当てたフジテレビ。近くのおでん屋で吉田氏と話すと、「来週火曜から来い」と言われた。翌日、会社に辞表を出した。
タレントと放送作家のバトル
放送作家の仕事の本質は、視聴者の共感を見抜くことである。『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』でのエピソードを1つ挙げよう。テーマは「きんさん・ぎんさんの生命線は長いのか?」。長寿で有名な2人、生命線が本当に長くて手首まであった。野呂さんはそれに気付き、ネタにして台本を書いた。すると本番では……。
司会は高田純次さん。きんさんの手をとって、「わぁ! 美しい手ですね」と言うなり、社交界のようにその手にキスをした。そして、「生命線を見せてくれますか。おぉ、長いんだぁ!」となった。美しい手のセリフもキスも台本にはない。野呂さん、「やられた」と思った。司会者が何に共感するかを見抜くことも、また大切なのだ。
テレビの司会者は台本の内容を取捨選択したり、順番や重みを変えたりする権限を持つ。司会者の趣味や好きなことを調べ、彼・彼女にマッチしたプレスリリース(台本)を書いて送れば、取り上げてくれる確率が高まる。それが視聴者の共感を呼ぶ内容であれば理想的だろう。
自分だけの日本一を考えよう!
本書に書いてある18の技の中でも、「日本一を探せ」は最強である。「テレビは日本一に食いつくから、小さくてもウチにしかない日本一を持とう、それをアピールしなさい」というもの。
私の事業に置き換えて探してみた。ところが、あれこれ考えても“日本一”と言い切る自信がない。そこで、「自分が感謝していることは何だろう?」と視点を変えると、すぐに見つかった。それは商品とは直接関係ないが、比べるものがないので日本一だと思った。
すると不思議なことが起きた。その翌日から、良いことが次々と起きたのだ。もちろん偶然かもしれないが、これ、本当の話。モチベーションがアップして、「もう一度やろう!」という想いを周囲にまき散らしたからかもしれない。「たとえテレビに出れなくても、日本一をもっとアピールしてみたい」……私にもそう思わせてくれた、野呂さんのガイド本だった。
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クリエイター作品販売:「utte(うって)」
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著書:『ナレッジ・ダイナミクス』(工業調査会)、『21世紀の医療経営』(薬事日報社)、『顧客視点の成長シナリオ』(ファーストプレス)
印刷業界誌:『プリバリ[印]』
ブログ:「マーケティング・ブレイン」
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