早稲田大学は7月10日、大隈小講堂で公開フォーラムを開催、テレビ朝日アナウンサーの角澤照治氏がスポーツ実況に10数年関わった経験を語った。[堀内彰宏,Business Media 誠]
僕も相当反発したりしていろいろやりあった結果、皆さんが見たかもしれないオンエアになりました。中にはすごいのがあって、プロデューサーからの一斉指令が僕が耳に付けているイヤホンに来るというのがありました。いまだに覚えている一斉指令が、「はい、裏番組、フジテレビの『(奇跡体験!)アンビリバボー』、 CMに入りました。盛り上げてください」というものです。CMに入ると、皆さんチャンネルを変えるんですね。「ザッピング(※)している時間帯にいかにこっちを見てもらうか」「注意を引き付けるような実況をしてくれ」ということで、それを5分刻みぐらいに要求されている時期がありました。
(※)ザッピング……テレビを視聴している際にリモコンを操作してチャンネルをしきりに切り替える行為のこと。
ただ、試行錯誤するうちに、それだけでは視聴者との乖離(かいり)も生まれてくるということで、今テレビ朝日は大分変わってきています。間違った方向とも思わないし、よい方向とも思わなかったのですが、みんながみんな何が正しいか分からずに試行錯誤をしていた時期が2000年~2001年ごろだったかなと思います。
~テレ朝・角澤アナが語る、スポーツ実況の内幕 後編へ続く~
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テレ朝・角澤アナが語る、スポーツ実況の内幕
2009.08.20
2009.08.18