2009.07.27
親御さんこそお子さんの進路ナビゲータ!
寺西 隆行
(株)Z会
子どもの大学への進路相談、学校の先生に任せっぱなしにしていませんか? 親御さんにもできること、たくさんあります。 …いや、親御さんのサポートが、“ほんとうに「やりたいこと」”に近づいてもらうには、不可欠なのです。
途上国でのODA活用などに従事することも考えました。
環境を良くする装置の開発なんてのもいいですね。
また、国外の植林活動などを援助する企業に就職するという発想もあります。
どれも環境に関係しますよね。
でも、これらのすべての職を検討するときに、当時所属していた学科に所属するのが「最も適切」といえたか、というと、決してそうではありません。
加えて、途中で「環境教育」の考え方に目覚め、軸足を大きく「教育」に移しましたから、結果的に僕は「教育学部」に進学していた方が近道ではありました。
進路選択、そして今の仕事に就いたことは全く後悔していませんが、「もしもう1回やり直せるとしたならば」、教育学部、そして教育社会学を専攻したい、という自分がいるのも確かです。
また、ご縁があっていろいろ情報交換させていただいている、早稲田大学先進理工学部電気・情報生命工学科。
http://www.eb.waseda.ac.jp/2009/index.html
こちらの学科に進学した学生には
「医療に関わりたい、それも医療機器など、間接的な分野で」
「人としての“生”を考えながら、電気工学の知識をいかしたい。たとえば、太陽光発電とか」
などの考えを持った方がいらっしゃいます。
#上記の研究事例
http://www.eb.waseda.ac.jp/2009/applicants/frontline/frontline01.html
http://www.eb.waseda.ac.jp/2009/applicants/frontline/frontline02.html
しかし、これらの具体的な考え方にたどり着き、進学先をこの学科に定めるのは、なかなか容易なことではないんですよね。
「医療」に目覚めたら「医学部」という選択肢が目に入りやすいですし、「環境」に目覚めると僕と同様、どうしても「環境」の冠がついた進学先を考えますし。
“ほんとうに「やりたいこと」”が、早稲田大学先進理工学部電気・情報生命工学科(電生)にあったにも関わらず、高校段階でのリサーチが足りなかったり、将来の深堀りに時間を割かなかったりして、想いと違うところ~上記の例では医学部や「環境」の冠がついた学部~に進学するのは残念なことです。
そこで、親御さん。
子どもが将来の夢を漠然と定めたら、その夢を深堀りできるような環境を作ってあげてください。
たとえば、医療関係、と子どもが口にしだしたら、
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