包括的進化論 - GET( General Evolution Theory) - 後編

2009.07.24

経営・マネジメント

包括的進化論 - GET( General Evolution Theory) - 後編

松尾 順
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

ダーウィンが提唱した「進化論」では当初、 自然淘汰を通じて、生命の種の進化は段階的に起こる、 つまり‘少しずつ’変化していくと考えられていました。 このことについて、ダーウィンは、 植物学者のリンネに倣って、 “自然は跳躍しない” と断言しています。

経済危機や社会危機によって誘引される進化。

まさに今、私たちが経験している経済危機も
そのひとつかもしれません。

しかし、目先の「経済危機」以上に深刻であり、
適切な「社会の進化」(さらに言えば「精神の進化」)
が求められる誘引があります。

それが

「地球環境問題」

です。

地球は、ひとつの生命体であり、
自己調節機能を持っているという考え方があります。

これは「ガイア理論」と呼ばれるもので、
地球の環境(空気の組成や気温など)を

生命に適した一定のレベルに維持する力

を地球全体として持っているという意味です。

ところが、人間は、社会の進化の過程において、
まるで、地球は人間の占有物であるかのように扱った結果、
地球が持っていた自己調整機能を破壊しつつあります。

その悲観的な末路はもちろん人類滅亡ですね・・・

私たちは、自らがもたらしたものですが、
人類史上最大の危機といえるE分岐上にいます。

周辺部にいた地球環境保護を重視する人たちが
中心部へと勢力を拡げ、利己的な利益を重視し、
むやみな経済発展を推進してきた多数派の人々を
蹴散らしつつある。

私たちは、E分岐による跳躍的な社会進化を
今体験し、目撃しているのだと言えるのかもしれません!

(参考書籍)

『進化の総合真理』
(アーヴィン・ラズロ著、吉田三知世訳、バベル・プレス)
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『ガイアの復讐』
(ジェームズ・ラブロック著、竹村健一訳、中央公論新社)
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有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。

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