以前、某飲み会でお会いしたことのある 漆(うるし)紫穂子氏(品川女子学院校長) が手がけられた「学校改革」の話をきちんと聴きたい と思い、昨日(2009/07/02)行われた夕学五十講での 講演に参加しました。
3 めんどくさい
できない理由を挙げる人は、漆氏とは「違う絵」を
見ていた。漆氏は、改革がうまくいった時に、
生徒が喜んでいる「ゴール」のイメージを描いて
いたのに対し、動かない人たちは、そのプロセスで
遭遇するであろう、さまざまなトラブルや障害を
イメージしていた。
つまり、人によって、ゴールorプロセス、あるいは
成果orリスクのどちらか一方しか見ていないことが
あるということ。
そこで、漆氏は相手の見ている絵がどんなものかを
聴き、一方、漆氏は、自分見ている絵がどんなものか
を相手に伝えた。こうして、お互いの見ている絵を
交換することで、改革に対する理解と行動を促した。
4 あなたが嫌い
わずか5分でもいい、改革に関わる簡単な仕事を
頼み込んでやってもらう。そうすると視点が変わり、
主体者意識が出てくる。
こっち側に一度でも連れてくれば、漆氏は嫌いな
対立者ではなく、同じ改革に取り組む仲間になる。
こうして、漆氏は、周囲を巻き込みながら、
できることから改革を進めていったのだそうです。
それにしても、
「協力はするが賛成はしない」
って、何なんですかねぇ・・・
そこまでして責任から逃げたがるというのは
なんとも情けないですよね。
ただ、結局のところ、
「生徒たちが喜ぶ姿を見たい」
というゴールイメージが先生たちを動かす、
最も大きな原動力になったようです。
教師をやる動機や充足感、すなわち漆氏の言う
「心にスイッチが入る瞬間」
は、生徒たちの笑顔にあるからなのだそうです。
*慶応丸の内シティキャンパス 夕学五十講
「改革のストーリー~心にスイッチが入る瞬間~」
(漆 紫穂子、品川女子学院校長)
https://www.sekigaku.net/member/detail.asp?NO=1&ID=480
*慶應MCC「夕学五十講」楽屋blog
「自分の言葉で語る強さ 漆紫穂子さん」
http://www.keiomcc.net/sekigaku-blog/2009/07/post_312.html
(その他関連リンク)
品川女子学院・漆紫穂子校長の
やる気を高め、人を育てるマル秘メソッド
(日経ビジネスオンライン)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/skillup/20081007/172941/
品川女子学院 校長日記
http://shinagawajoshigakuin.jp/21fromPrincipal/index.html
品川女子学院
http://shinagawajoshigakuin.jp/home.html
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2010.03.20
2015.12.13
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー
これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。