大塚製薬のSOYJOYと新製品の予感

2009.06.19

営業・マーケティング

大塚製薬のSOYJOYと新製品の予感

金森 努
有限会社金森マーケティング事務所 取締役

大塚製薬のバランス栄養食・SOYJOYのCMがどんどんと変化している。それが意味するものは何なのか。

(関連記事:カロリーメイト VS. SOYJOY・大塚製薬の深謀遠慮 2008年6月27日)

この3年間でソイジョイは「問題児」から押しも押されぬ「スター」に上り詰めた。
そこで今回のCMの変更だ。

「人類と大豆」編
http://www.otsuka.co.jp/adv/soy/index.html

「地球を救う大豆」。荒野にも育つ大豆、健康を助ける大豆。地球の救世主的存在は米でも小麦でもとうもろこしでもない、という原料を英雄に見立てた壮大な表現。
みの→麗奈&トヨエツとどんどん脂っこさが抜けていき、ついにタレントも使わなくなった。この一連の変化は、もう一段、ソイジョイのポートフォリオが進展したことを表わしてはいないだろうか。
タレントによる商品名刷り込みも、楽しくもオカシイおちゃらけも不要。商品の堂々たる王道感を訴求し、一連のコミュニケーションを仕上げる。
時々はリマインドのためのCMもするだろうが、もはやソイジョイはカロリーメイトと同じく「金のなる木」になったのではないかと考えられる。

ポートフォリオマネジメントの基本は、黙っていてもどんどんキャッシュを稼ぐ「金のなる木」がいたら、「問題児」のポジションに新製品を投入して「スター」を育てていくことだ。そうして、次の成長戦略を描くのである。
さて、そうなると、バランス栄養食の新商品登場の予感がしてならない。なにしろ、カロリーメイト、ソイジョイのカテゴリー2強の稼ぎをつぎ込むことができる新製品だ。ワクワクしてしまうのは筆者だけだろうか。

続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。

Ads by Google

この記事が気に入ったらいいね!しよう
INSIGHT NOW!の最新記事をお届けします

金森 努

有限会社金森マーケティング事務所 取締役

コンサルタントと講師業の二足のわらじを履く立場を活かし、「現場で起きていること」を見抜き、それをわかりやすい「フレームワーク」で読み解いていきます。このサイトでは、顧客者視点のマーケティングを軸足に、世の中の様々な事象を切り取りるコラムを執筆していきます。

フォロー フォローして金森 努の新着記事を受け取る

一歩先を行く最新ビジネス記事を受け取る

ログイン

この機能をご利用いただくにはログインが必要です。

ご登録いただいたメールアドレス、パスワードを入力してログインしてください。

パスワードをお忘れの方

フェイスブックのアカウントでもログインできます。

INSIGHT NOW!のご利用規約プライバシーポリシーーが適用されます。
INSIGHT NOW!が無断でタイムラインに投稿することはありません。