ホンダ・インサイト対トヨタ・プリウスの戦いが激化している。それもあり得ないぐらいの激しさで。
同じ構造はフルラインナップメーカーのトヨタにも当てはまる。
そこで、トヨタはこれからの世の中で求められるのは「環境負荷の低減」であると見抜き、「エコロジー」を掲げたのだ。自動車とは環境負荷を与える存在であるが、トヨタの車であれば、その負荷が低減できる。一種の免罪符のようなポジショニングであるともいえるだろう。
景気の低迷によって、環境負荷よりも燃費性能に注目が集まっているが、やがては景気も回復するだろう。その時、再び、「エコのオンリーワン」はトヨタであるというポジショニングを明け渡すわけにいかないということが、インサイト叩きの一因でもあるだろう。
トヨタ・ホンダ両社とも、さらにハイブリッド車種を増やしていくとの発表を行っている。他の自動車メーカーからの発売も続くだろう。その時、トヨタはどのような戦略に出るのだろうか。
圧倒的な力を持ったリーダー企業の総力戦。少々、背筋が寒くなる気がする。
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ホンダはトヨタと戦わない。 ~エコグランプリ~
http://www.insightnow.jp/article/3649
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2015.07.10
2015.07.24
有限会社金森マーケティング事務所 取締役
コンサルタントと講師業の二足のわらじを履く立場を活かし、「現場で起きていること」を見抜き、それをわかりやすい「フレームワーク」で読み解いていきます。このサイトでは、顧客者視点のマーケティングを軸足に、世の中の様々な事象を切り取りるコラムを執筆していきます。