今年もアイツがやってくる。「変な味のペプシ」。今年は「シソ風味」だという。どんな味がするのか、マーケティングの観点から予想してみると、大きく2つのシナリオが考えられる。
実はオイシイ期間限定ペプシコーラ。その意図はどこにあるのか。
日本市場では、長らくコカ・コーラの後塵を拝してきたペプシコーラであるが、昨今、その背中が見えてきたようなのだ。日本コカ・コーラの力の源泉は自販機を中心とした販売チャネルの力である。その不利を押し返すため、広告への反応率が高い飲料市場の特質を活かしペプシを扱うサントリーフーズは広告攻勢を強めている。
さらに、チャレンジャーの定石である、セグメントを細かく巧みに行い勝てる所を確実に切り取っていく。主戦場のゼロカロリーコーラは凄絶な戦いだ。それ以外にも細かく勝てる市場を作りたい所である。
そう考えると、「ペプシしそ」は「ペプシホワイト」に続いて、意外にオイシイのではないかと予想できるのだ。変わり種だが、意外とうまい。通年の変わり種のように、話の種に一度飲んで終わりではなく、ペプシホワイトのように、リピート買いするユーザーによって、本数を積み上げるプロダクトなることを狙っているのではないかと。
マーケティング的に考えた2通りのシナリオ。筆者としては、後者を予想する。
6月23日。一口飲んでみて吹いたら・・・その時はゴメンナサイ。
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チャレンジャー企業は刮目せよ・サントリーの戦い方
http://www.insightnow.jp/article/3107
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2015.07.10
2015.07.24
有限会社金森マーケティング事務所 取締役
コンサルタントと講師業の二足のわらじを履く立場を活かし、「現場で起きていること」を見抜き、それをわかりやすい「フレームワーク」で読み解いていきます。このサイトでは、顧客者視点のマーケティングを軸足に、世の中の様々な事象を切り取りるコラムを執筆していきます。