マクドナルドのクォーターパウンダーに代表される大型プレミアムバーガーにウェンディーズが「パインBBQバーガー」、モスバーガー「W(ダブル)シリーズ」で参戦。昨年、スタート時には限定発売でブームを巻き起こしたロッテリアの「絶品チーズバーガー」はどのような一手を売ってくるかと思ったら、ベーコンを挟んだ「絶品ベーコンチーズバーガー」に「進化した」とするマイナーチェンジ以来動きがない。
無敵のリーダー、マクドナルドにはもはや誰もチャレンジできない。ハンバーガー業界はもはやチャレンジャー不在の業界であるといえる。生存するには、特長を出して、独自の生存領域を確保する。モス、ウェンディーズ、バーガーキング、フレッシュネス・・・。
しかし、ロッテリアはうまく特長が出せていない。だとすると、フォロアーとして生き残りをかけるしかない。フォロアーは自ら市場を創造しない。リーダーが作った市場の中で、一段階スペックと価格を下げ、黙々と周辺需要を拾っていく。ある意味、したたかさが必要なのだ。
そう考えると、ロッテリアの今回の低価格路線シフトは、今日の経済環境下では、名を捨てて実を取る、見事な選択と集中をしたといえるだろう。フォロアーとして生き残り、いつかチャレンジャーの座への返り咲きを眈々と狙う凄味も漂う。
ハンバーガー用パンのタンドリーチキンも一度試してみようかと思う。
続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。
- 会員登録 (無料)
- ログインはこちら
関連記事
2015.07.10
2015.07.24
有限会社金森マーケティング事務所 取締役
コンサルタントと講師業の二足のわらじを履く立場を活かし、「現場で起きていること」を見抜き、それをわかりやすい「フレームワーク」で読み解いていきます。このサイトでは、顧客者視点のマーケティングを軸足に、世の中の様々な事象を切り取りるコラムを執筆していきます。