これは絶対に売れる。というか、誰が買わなくても、オレが買う。毎日。 ヒットするのは千に三つといわれる飲料市場において、久々の大型商品の予感だ。そんな、「ヘルシアスパークリング」は「足し算」の商品だと思う。
ターゲットは今までにヘルシアのまずさに挫折した人、ただの炭酸好きもカラダにいいからと吸引し、ゼロカロリーよりはちょっとカロリーあるけどわずか21キロカロリーならチョコひとかけら分だから、まぁオッケーとゼロカロリー炭酸派も取りこもうっちゅう戦略なわけだ。
唯一のスクリーニング条件は189円という価格か。500mlペットボトル飲料の価格レンジは通常150円。トクホなりの価格帯に設定している。その価格を受容できる層を全て飲み込む戦略なのだ。
ヘルシアスパークリングの戦略は、「足し算」だ。高濃度茶カテキンという、他にマネできない独自の必殺技、バリュープロポジションが基本となる武器だ。それに、苦み・渋みが苦手な人にはマイルドにし、ビタミンたっぷりなクエン酸で味付けし、低カロリーにして流行りの炭酸を加えて仕上げる。独自技術を基軸として、消費者の望むものを足し算で整合させていく。その技術とニーズの吸い上げをするマーケティング力には感嘆するものがある。
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2015.07.10
2015.07.24
有限会社金森マーケティング事務所 取締役
コンサルタントと講師業の二足のわらじを履く立場を活かし、「現場で起きていること」を見抜き、それをわかりやすい「フレームワーク」で読み解いていきます。このサイトでは、顧客者視点のマーケティングを軸足に、世の中の様々な事象を切り取りるコラムを執筆していきます。