プロ意識=「好き、だけど不得意」という意識。

2009.05.16

仕事術

プロ意識=「好き、だけど不得意」という意識。

寺西 隆行
(株)Z会

教育。マーケティング。Web。 この3つのレベルの掛け算で出る数値が誰にも負けないものでありたい、というのが、僕の目標です。 もちろん、教育、マーケティング、Web、それぞれ単独で切り出してきても「いっぱしのもの」でなければいけないわけですが、僕の中でこの3つのものへの向き合い方や意識は違います。

一方で、「Web」は世間的に見ても「(広義で)Webの扱い方が上手な人」「Webリテラシーの高い人」に入るとは思いますし、自分でもそういう意識~つまり「プロ」の領域にいるんじゃないかな、とは漠然と感じます。

しかし、「教育」と「マーケティング」は、まだまだ自分はひよっこ、まだまだ勉強しなければ、という意識の方が強いです。
もちろん、「Web」にも同じ意識はあるのですが、それは「得意じゃなくなるのが怖い」という意識が行動に向かうだけで、好きだからか、というと、違います。

本当にプロでありたい、と心から感じているのは、「教育」と「マーケティング」。
それをプロ意識というならば、「好き、だけど不得意」という意識を常に感じていることが、(その物事や対象に対する)プロ意識じゃないか、と感じます。

簡単にたとえると、「まだまだ!」という意識ですね。

好き、だから得意(と自分で思っている、あるいは、みんなそんな目で見ていると思っている)と思っているもの、皆さんにはありませんか?
あればそれは、本当のプロ意識の一歩手前なのかもしれません。

やっぱり「まだまだだ、自分は」という意識をあわせもつのが「プロ意識」でしょうから。

逆に言えば、「あいつはこれが得意、それはあいつが好きでやっているから」と言う目で見てしまっている“あいつ”に付随する業務はないでしょうか?
これは自分がWebに携わっているからキッパリいいますが、違う場合も多々あります。
僕がWebが好きでも何でもないように。

僕がWebを得意になれたのは、「Webにチャレンジする人が世の中的に少ないうちにチャレンジした」から得られたことに過ぎませんからね。
「先行者利得」ってだけです。
チャレンジをしない人が、新しい系の業務を得意になった人間をひがんでほしくないなあ、とは思いますね、ほんとに。

話がそれましたが…

プロでありたい、と思う気持ちが強い領域ほど、「自分はまだまだなんだ」という意識を兼ね備えることが大切ですよ。

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寺西 隆行

寺西 隆行

(株)Z会

文部科学省広報戦略アドバイザー 経済産業省「未来の教室」教育・広報アドバイザー 三島市GIGAスクール推進アドバイザー 等

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