人手不足の影響もあって、サービス低下がはなはだしいのが、 流通・外食・サービス業界ですね。 私も、ファミリーレストラン等には、 過剰な期待は持ってはいないのですが・・・ 感情のかけらもない、機械的な挨拶と笑顔に迎えられ、 声をかけたくても、わざと避けているかのように目をそらす ウェイター・ウエイトレスに出会うたび、
と分析しています。
ショールームでは、
「(ワカマルは、)掃除や炊事はできないの?」
と尋ねる女性が多かったそうですが、
さすがに、現在の技術ではそこまでは無理でしょう。
また、ネット情報の取り込み、メール到着の通知、
室内監視などの機能は、もっと手軽な携帯でも
実現可能なサービスですね。
ヒューマノイドロボットの強みといえば、
人との「会話能力」ですが、ワカマルの音声認識能力は
まだまだだったようです。
ワカマルの大きさ(体長約1メートル、幅40センチ)も
家庭用としては若干大きめと感じられたようです。
ただ、無料貸し出しをしていた家庭では、
一緒に暮らすうちに、ワカマルに対する愛情が生まれ、
「そばにいてくれるだけでいい」
「言うことをよくわかってくれないのもかわいい」
というユーザーの声も多く聞かれたそうです。
こうしたコメントは、
人型ロボットならではだと思います。
三菱重工では、受付用などよりも、
はるかに市場規模の大きい家庭用ロボットを
あくまで狙うため、ワカマルをさらに進化させるための
研究開発を続けています。
☆ヒューマノイドロボットの未来
たった一人で二足歩行の精巧なロボットを
製作するロボットクリエイターの高橋智隆氏。
高橋氏のロボットは、
ロボカップ世界大会で4連覇を達成しています。
高橋氏は、近い将来、一般家庭には、
「ヒューマノイドロボット」
が欠かせない存在になると信じているそうです。
高橋氏のイメージするそんなロボットは、
小さめのサイズ(おそらく30-40センチ)くらいで
普段はそこらへんにいます。
そして、時折、
「そういえば、松尾さん、“劇団ひとり”が
好きでしたよね。今晩11時からテレビに出演しますよ」
などと、気の利いた提案をしてくる。
「そうか、でも今日は早く寝たいから、
その番組を録画しといてくれるかな?」
などと頼むと、HDDレコーダーに信号を送って、
録画予約を完了してくれるのです。
つまり、このロボットは、人間と、そして
家庭内の様々な機械の両方と会話できる能力を
持っているわけです。
いわば、人間と機械の仲立ちをしてくれる
通訳のような役割を果たしてくれるのが、
高橋氏の理想とするヒューマノイドロボットです。
なかなかいいと思いません?
こんなロボットなら
「一家に1台の時代がやってくる」
というのも、荒唐無稽な夢じゃないと思います。
さて、以上、
ヒューマノイドロボットの過去・現在・未来
を簡単にご紹介しましたが、とりあえずは、
「大人向けおもちゃ」としての高額な
「ロボット組み立てキット」
がこれからブレークすると思います。
(出所)
くら寿司のロボット・・・カンブリア宮殿(TV東京)
ワカマル・・・日経産業新聞(2007/07/27)
高橋智隆氏の話・・・トップランナー(NHK)
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2008.09.26
2010.04.20
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー
これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。