ビジネスは、多くの問題や課題を抱えています。 それを解決しながら、ビジネスの成長を図っていくことが、 我々ビジネスパーソンの使命ですよね。 しかし、「問題を解決する」とヒトコトで言っても、 それはとても難しいことだと思うのです。 そこで、問題解決の構造を次の3ステップで考えてみました。
そんな不毛なマラソンを続けられますか?(^^)
<原因にメスを入れる発想>
現象「社員の退職が続いている」
↓
分析「退職の理由を明確化する」
↓
原因「不透明な評価制度に不満」
↓
対策「評価制度の見直し」
といった具合に、まずは原因を特定し、その患部に対して、
メスを入れることが必要となるはずです。
■ 患部のプライオリティづけ
原因を特定すると言っても、実は「原因/結果の関係」は複雑です。
当然、ひとつの結果がひとつの原因から引き起こされているとは限らず、
また、「鶏と卵の関係」のように、循環していることもあるでしょう。
重要なのは、まずその因果構造をわかりやすく整理することですね。
そして、その原因となっている要因のなかで、
「まず、どこにメスを入れるべきか?」というプライオリティをつけることが重要です。
一概に「プライオリティ」と言っても、その評価基準は様々です。
「即効性」、「インパクト」、「カネがかからない」、「導入しやすい」、、、
実は、この評価のモノサシを決めることが大切で、
そして最も難しいポイントだと思うのです。
しかし、原因の特定のしかた、その複雑な構造をわかりやすく表現する方法、
さらには、有効な対策の立案方法など、さらに難しいことはたくさんあるのですが、
まずは、この原因特定とプライオリティづけについて、
しっかり意識してくださいね。
(3)解決策の立案
■ 解決策は無数に存在する
そうなんです。
問題の原因を取り払うための解決策は無数に存在します。
まずは、打ち手として考えられるモノを徹底列挙することが必要ですね。
いわゆる「アイディアジェネレーション」のプロセスです。
このための手法としては「ブレインストーミング」が有名ですよね。
ブレストの基本ルールは、
・質より量(思いつきでもとにかく洗い出し)
・批判禁止(ヒトの意見を批判しない)
・自由奔放(制約にとらわれない)
・便乗歓迎(ヒトのアイディアに便乗する)
というものです。
ある程度アイディアが出てきたら、ロジックツリーやマインドマップなどで
整理しながら、さらにアイディア出しをすると網羅性が高まりますね。
■ 解決可能性を検証する
ここで出されたアイディアは思いつきも含まれますから、
必ずしも問題解決の可能性が高いものばかりではありません。
したがって、その効果を検証することが必要となります。
そのための思考パターンとして、
・演繹法
・帰納法
があるわけです。
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