最近話題になっている婚活。20日から中居君主役の『婚カツ!』が始まりました。そもそもなぜこんな言葉ができたのでしょうか。このワードを産んだ書籍『「婚活」時代』を読んで感じるのですが、そこまでして「結婚」する意味はなんでしょうか。私が経営するスタジオにも、見た目を磨き、印象をよくしようとする婚活中の男性が門をたたくことがあります。
フランスに住む友人が数人いますが、彼らは結婚はしなくても一緒に住んでいます。そして、子宝を授かったときに結婚するかどうか話あって決めるんだといいます。フランスもある時期、少子化問題に見舞われましたが、今では出生率は増加し、2を超えたようです。その背景には手厚い家族手当や子育て手当のほかに、同棲による婚外子の一般化も一要因となっているのです。
一方、出生率の低いドイツでは、フランスよりも性別役割分業意識が強いこともあいまって、女性は就業か子育てかの二者択一を迫られる状況が低下の一要因となっているようです。
日本の出生率はというと、なんと1.25です。ヨーロッパの平均でも1.54です。これだけ落ち込む出生率の要因こそ、日本式「結婚」生活の縛り(つまり、男女の役割分担の慣習)ではないかと思うのです。
さて、女性が強いと信じられているアメリカ合衆国においての結婚事情はどうなんでしょうか。既婚男性の満足度は独身男性より高い一方で、女性の場合はその逆となり、さらに独身女性の方が既婚女性よりも長生きをするという調査結果があるようです。
『女は結婚すべきではない』の著者のシンシア・S・スミスは、「現代の男性が結婚すると、家を手に入れ、家の世話をしてくれる家政婦と料理人、陽気な家族を得て、それにもう一人分の収入がプラスされる。だが女性が結婚すると増えるのは下宿人」であると、同性愛者の立場からアメリカの結婚事情が女性に厳しいことを指摘しています。
となれば、男性は外、女性は内、といわれている日本の結婚生活常識が今の男女の実態に合わないことは言うに及ばずともわかるでしょう。
草食系男子、肉食系女子、といいますが、別におかしなことではなく、これまでの異常なほど男性が強く、女性が弱いものであるという日本独特の常識から解放されてきただけのことではないかとも思うのです。
私の友人は50歳、最近35歳の男性と結婚しました。彼はご飯も作るし、掃除もする。仕事で疲れているとマッサージもしてくれるそうです。いうなれば、草食系男子です。でも、欧米に多いタイプともいえます。
もちろん、彼女も彼のスケジュールに合わせて休暇をとったりとこれまでになく相手に合わせた生活リズムです。社長業数十年の彼女には珍しい姿です。
彼女に言わせれば、まったく結婚なんて頭になく、一生一緒にいたいと思った恋愛だったと・・・。
たまたま、一緒に生活をすることになり、彼からのプロポーズに結婚を拒む理由もなかったからといいます。
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2009.05.04
2009.11.03
株式会社パーソナルデザイン 代表取締役
「自分らしさをデザインする。」をコンセプトに、独自のパーソナルアイデンティティ分析を基に業界・業種・役職に合った「自分らしさ」をスタイリスト、ヘアデザイナー、ボイストレーナー、演出家ほか各種スペシャリストとともに演出をサポートしています。ビジネスパーソンのためのパーソナルプロデューサー、が肩書きです。