私たちは、日常に起こる様々な出来事を 無理やり‘関係づける’ことが多いですよね。 「無理やり」というのは、 たいした根拠も確信もなく、 無邪気に関係づけてしまうということです。
例えば、朝出社した際、
廊下で出会った同僚に「おはよう!」と挨拶したのに、
相手からはシカトされてしまった。
シカトされたことは確かに不愉快な経験ではあります。
しかし、
「俺のこと嫌ってるんだ、だから無視したんだ」
などと、自分勝手にネガティブな因果関係で
考えてしまうと、ブルーな気分が続いてしまいますよね。
実のところ、無視した同僚は、
単にまだ寝ぼけていてボーッとしていた
だけかもしれません。
あるいは、身内に不幸があったために、
落ち込んでいたのかもしれません。
つまり、必ずしもあなたに
原因があるとは限らないわけです。
ですから、毎日起こる様々な出来事を
まずは虚心坦懐に受け止める。
そして、その出来事と他の出来事との間の
因果関係づけに、自分自身の偏った考え方や価値観が
反映されていないか客観的に考えてみる習慣をつける
ことをお勧めします。
(参考文献)
『こころと社会‐認知社会心理学への招待』
(池田謙一、村田光二著、東京大学出版会)
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2015.07.17
2009.10.31
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー
これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。