ゲームばかりして勉強をしない・・・そんな状況に「勉強しなさい!」とつい言ってしまいます。しかし、勉強の邪魔をしているのは本当にゲームではなく、さまざまな感情なのです。
だから、ゲーム(僕の頃はファミコン)をした後にそのまま勉強タイムになってしまうため、ゲームの続きがアタマの中を駆け巡るのです。
あなたは失恋した直後に勉強や仕事を平然とできますか?
また、こんなこともあります。
子どもの頃は、友達とのケンカや失恋、いじめや将来に対しての不安など、そうした心の変化にとても敏感です。
ですから、1つのことに囚われて身に入らないなんてことはよくあることです。
思春期は体の変化もありますが心理的な変化も大変激しく起こります。
異性への関心や自我への目覚めも起こります。
ちょっとした新しい経験がうまくいかないだけで落ち込みます。
将来への不安もあります。世の中がこんなに不況じゃ、将来を不安がる子どももいるでしょう。
また、親が夫婦喧嘩ばかりしていたり、親子の関係がうまくいっていないと、根本的な母性欲求が満たされない不安に陥ったりもします。
逆に、自我の目覚めから親との距離を取りたがるので、監視されているような状況に不満を覚える場合もあります。
勉強をしなければならない年頃は、心も体も発達が激しいため、様々な要因で心がかき乱されるのです。
ですから、感情は激しく動き、自分でも制御不可能な状況に陥ります。
感情をコントロールできない子ども、感情をコントロールできない親
この状況について親は、こうした状態ことが起こるということを習っていないので、逆に親が混乱するのです。
・ この理解ができず不安にかられ関与しすぎる親
・ この状況に対応しきれず無関心になる親
親が感情をコントロールできないため、子どもの感情はさらに振り回されていくのです。
感情に振り回されている親が感情的「勉強しなさい」といって、子どもは素直に勉強するでしょうか?
ある人は、「うちの子だけはできている」と感じる人もいるかもしれません。
ですが、親の前だけそのフリをしていることもあれば、感情を殺すことが癖になってしまっている場合もあります。
あまりにも親のいいなりになる子どもは、親にとってはとても都合の良いことですが、子どもは無意識に自分を出せない状態に陥っていくこともあります。
親が勉強をするのではない
果たしてこのような場合、どうしたらいいのでしょうか?
まずは子どもと向き合うことが大切です。
子どもとの心の距離を近づけることも大切ですし、離れて欲しいときは離れてあげることも大切です。
そしてコミュニケーションを諦めないことです。
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