不況にはコラボ企画

「不況⇒広告予算削減⇒コラボ企画で1社負担を軽減」 やや安直に見えるこの発想、少しだけひねれば、実に効果的なプロモーションが実現します。 その前段を紹介。

<以前>
インセンティブが目当てだと分かっていても、良い情報・良いコン
テンツが提供されれば、ユーザはきちんと反応し、そこで企業との
コミュニケーションが成立する。

 ↓

<いまどき>
ムダな予算をかけられないんだから、事前にある程度セグメントし、
興味・関心があるユーザにだけアプローチして、そこに良い情報と
良いコンテンツを提供することで初めて、費用に見合ったコミュニ
ケーションが成立する。

つまり、<以前>を見て、「それって、広告効果って言うのかぁ?」
と言う声が出てくるのは当然。

繰り返しになりますが、ユーザは、起きてる時間のほぼ全てをメデ
ィアに囲まれて(目に見えるもの全てがメディアになった)生活して
いるわけで、その取捨選択は無意識のうちにかなりの上達を見せて
ます。昔のような「メディアによる囲い込み」は、あっという間に
無力化しちゃいました。

私自身は仕事柄、ほとんど全てのソーシャルメディアやらSNSやらを
巡回してますが、ユーザの行動をパターン化できるほどシンプルじゃ
ないです。ホントに多様化してます。

大量の会員数を誇るメディアだけ抑えてれば良いのかと言うと、接触
するメディアの数が膨大なので、相対的に価値がドンドン~下がって
ます。

テレビ局が、報道もお笑いも歌もスポーツもやってるけど、全部、
うちの局だけを見ろ!っていまどき言わないわけで。(言ってる人も
いるけど、誰も真に受けてない)

視聴者が、各ジャンルを上手に取捨選択しているのを局側も十分に
理解している。
だから、同時間帯に同種のコンテンツでかぶらないようにしてる。
これ当たり前。

企業にとって最良のプロモーション、あくまでこの瞬間の話だけど、
メディアを横断できないとユーザとのコミュニケーションが不完全。
非常に不完全。旧型。
それを、「お客の論理」と言ってしまえばそれまでだけど、実は、
ユーザの論理も一致してきてる。メディアの垣根は、一部は不要に
なってきてる。(一部ね)

大量に集めた「ユーザ」にとって、提供するべきは何?
ユーザが提供して欲しいのは、何?

ポイント?

企業が提供したかったのは、ポイントだっけ???

これを取り違えると、あっという間に昭和に逆戻りします。
いまどきのネットベンチャーが、昭和に逆戻りってのが、
面白かったりもしますが。。

で、本題にグイッと戻りますと、コラボ企画は、コスト面での優位性
だけでなく、中身も優位性を持たせないと上司にうん!と言わせられ
ないでしょう、今や。

なぜなら、「予算を減らすけど、売上は回復しろ」だから。

減った予算には、安易なコラボは良く見えるけど、メディアリテラ
シーの高い消費者とまともなコミュニケーションを取ろうと思った
ら、消費者の動き方を、目を逸らすことなく注目して、新しいコラ
ボを実現しないとなりません。

そこには、言い尽くされた単語ですが、「ユーザ視点」を徹底的に
肌感覚で捕らえている人の英断が必要な気が。少しします。

これもまた、ドッグイヤーで、早い者勝ちですが。

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