アウディジャパンでは、 「顧客の生活様式」に関する情報を 現在より詳細に管理できる情報システムを 2008年以降、全国の販売店に導入する予定です。 (日経産業新聞、2007年7月12日)
具体的には、従来顧客データとして管理していた
保有車両
や
サービス関連情報(オイル交換や車検などのことでしょう)
に加えて、
趣味や習慣、嗜好(しこう)
など、
「日本人顧客の生活様式」
に関する情報を詳細に収集・管理するシステムを
開発済み。
アウディジャパンでは、収集したデータに基づいて
日本市場で販売する車種の選定や広告、
イベント、サービスなどの施策を連動させて
展開することを考えています。
この同社の動きは、従来、主に活用されてきた
「デモグラフィック属性」(性別、年齢など基本属性)
や、
「行動履歴」(商品・サービスの利用履歴)
だけでは、顧客心理や消費行動を理解するには
十分ではないということが(ようやく)わかってきたからだと、
私は見ています。
さて、趣味や習慣、嗜好といった顧客情報は、
「態度データ」
と一般に呼びますが、米国の調査会社、
フォレスター・リサーチは次のようなことを述べています。
----------------------------------------
・態度データを利用したセグメンテーションの利点は、
(顧客行動の)予測のための確実なパワーを与える
・一般消費者の場合、特定の行動よりも態度の方が
変化しずらいので、長期間にわたり予測要素として
活用できる
・企業が顧客のライフスタイルデータを収集する場合、
「態度データ」によるセグメンテーションは、
「属性データ」、「行動データ」によるセグメンテーション
よりも優れている。
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態度データの収集は、
属性データや行動データほど容易ではありません。
しかし、「態度」とは、
顧客の行動の背景にある「心理状態」のことです。
基本的に、好き、欲しい、といった気持ち(心理)が
あって、初めて行動に結びつきくわけです。
ですから、今後、顧客の「態度」についての情報を
収集・蓄積・分析・活用することがますます重要に
なっていくと思います。
なお、ご参考までに・・・
顧客を深く理解するために有効なデータは、
大きくは次の4つに分けられます。
・属性データ
・行動データ
・インタラクションデータ
・態度データ
それぞれどんなデータが具体的には該当するのかを
以下に記載しておきます。
----------------------------------------
・属性データ
-性別
-年齢
-職業
-居住地 など
・行動データ
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2007.08.01
2007.08.03
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー
これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。